1月12日(日本時間13日)、WBAは世界スーパーフライ級王者井岡一翔(志成)=30勝(16KO)2敗1分=選手と、同級1位ジョン・ラミレス(米)=13戦全勝(9KO)=の対戦を指令。交渉期間は30日間で、対戦同意に達しない場合は入札が開催され、報酬分配は井岡選手75%、ラミレス25%となる。
ゴールデン・ボーイ・プロモーションと契約するラミレスは、昨年10月21日(日本時間22日)に米・カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで開催された挑戦者決定戦で、7位にランクされていたロナール・バティスタ(パナマ)=15勝(9KO)4敗=を一方的に攻め、第4ラウンド、左ボディでダウンを奪うと、再開後、一気の連打から痛烈な右フックを決めKO勝ち。
ラミレスは井岡選手への指名挑戦権を獲得した直後から、「もう自分から逃げられない。日本でもどこでも、彼が望むところならどこでもいい。すぐに対戦したい。もう準備は出来ている。私の時代が来る」と、挑戦をアピールしていた。27歳のラミレスは、スピードとテクニック兼ね備えるボクサー・ファイターで、最近は前WBC世界スーパーライト級王者レジス・プログレス(米)のキャンプに参加していた。
昨年大晦日にホスベル・ペレス(ベネズエラ)=20勝(18KO)4敗=に、7回2分44秒KO勝ちし初防衛に成功。日本人選手最多の世界戦22勝目を挙げた井岡選手は、2024年の目標をスーパーフライ級での4団体王座統一とし、WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との試合実現を一番最初の目標に挙げているが、この指名戦指令により、果たしてどう動くのか。今後の動向に注目。