11月18日(日本時間19日)、英・マンチェスターのAO・アリーナで開催された、WBC世界フェザー級挑戦者決定&シルバー王座戦。シルバー王者で同級1位のニック・ボール(英)=18戦全勝(11KO)=と、元WBO世界スーパーバンタム級王者で同級2位にランクされるアイザック・ドクボエ(ガーナ→英/米・フロリダ州在住)=24勝(15KO)3敗=の一戦は、ボールが判定勝ち。スコアは119-108、118-109、116-111。

身長157センチのファイター、ボールは好戦的なドクボエに対し真っ向勝負を挑み、4回にはダウンを奪う圧勝でシルバー王座を防衛すると共に世界王座への挑戦権を獲得。ドクボエは3回に右フックをうまく当て、ボールがバランスを崩しコーナー付近に倒れ込みダウンかと思われたが、主審はスリップの裁定。4回、ボールの左フックが当たり押されるような形でドクボエが倒れると、ビクター・ラフリン(英)主審はダウンを宣告。8カウントを数えた。終盤、逆転を狙ったドクボエだが、ボールの勢いを抑え込む事は出来ず試合終了。観衆はボールのファイトぶりに大満足。大歓声で勝者を称えた。

WBC世界スーパーバンタム級6位、IBF8位、WBO10位、WBA14位リアム・デイビス(英)=14戦全勝(6KO)=が保持するEBU欧州王座を賭けて対戦した、ヴィンチェンツォ・ラ・フェミナ(イタリア)=13戦全勝(7KO)=との一戦は、デイビスが5回2分50秒TKO勝ち。試合は第3ラウンド、デイビスが右フックでダウンを奪い、再開後、連打で攻勢を掛けるがフェミナの左フックがカウンターで決まると、今度はデイビスがダウン。迎えた第5ラウンド、デイビスの右オーバーハンドでフェミナは腰砕けとなり、よろめきながらロープ際に後退。一気の連打でデイビスがレフェリーストップに持ち込んだ。