IBF世界ライト級2位(1位は空位)にランクされるザウル・アブドゥラエフ(ロシア)=20勝(12KO)1敗=をプロモートする、RCCボクシングは、同級4位のレイモンド・ムラタラ(米)=22戦全勝(17KO)=との暫定王座決定戦が開催される事を発表。
IBF世界同級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)=18勝(12KO)3敗=は、昨年5月12日にオーストラリア・パースのRACアリーナで行われた、IBF世界ライト級王座決定戦で、ジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)=21勝(10KO)3敗=を11回2分49秒TKOで破り、世界王座返り咲きを果たした。
しかし、36歳の世界最速3階級制覇王者のロマチェンコは、「家族との時間をもっと過ごす為」に2024年の活動休止を宣言。2025年のリング復帰が待たれる中、昨年年末トレーニング中に腰を負傷。年明け早々に、母国ウクライナで痛めた腰のMRI検査を受ける事が明らかにされ、ロマチェンコのマネジャー、エギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)は、検査の結果次第で、「彼(ロマチェンコ)の運命が決まる」と語っている。
この報を受けたトップランクは、ロマチェンコのケガが深刻でリング復帰が不可能となった場合に備え、2位アブドゥラエフと4位ムラタラによる王座決定戦を用意する事を示唆していた。
アブドゥラエフvsムラタラは暫定王座決定戦として行われるが、検査の結果、「健康であれば、また戦うだろう」(クリマス)というロマチェンコがリング復帰すれば、王座統一戦を行う事になる。そして、ロマチェンコが戦えない場合は、「正規王者に昇格する。
同級3位のトップランク・ファイター、キーショーン・デービス(米)=12勝(8KO)無敗1NC=は、WBO1位にランクされており、WBO世界同級王者デニス・ベリンチク(ウクライナ)=19戦全勝(9KO)=への挑戦試合が、来年2月14日(日本時間15日)に、米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで開催される事が決定。
この試合でデービスが勝てば、ロマチェンコまたはアブドゥラエフvsムラタラ勝者との王座統一戦が行われる事が期待される。まずは暫定王座決定戦のスケジュール決定が待たれます。