3月1日(日本時間2日)、米・ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行のメインイベント。WBA世界ライト級タイトルマッチ。王者ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=に、WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗1分=が挑んだ一戦は、12回引き分け。
初回、互いに距離を取り、フェイントを掛け合いながらの偵察戦。速いジャブを上下に散らしたローチ。サウスポーのデービスは左ボディストレートを見せた。2回、ローチ、デービス共に手数が少く、互いの反応を見る偵察戦が続く。
3回、ジワリとプレスを掛けるローチに対し、デービスは動きながら左ストレートを上下に散らす。4回、軽いフットワークを使い動くデービスにローチは右ストレート。デービスは左ストレートをカウンター。5回、プレスを掛けるローチだが、それほど手は出ず、デービスは左ボディをヒット。
6回、ガードを固め正面から追うローチに、デービスは左ボディ、右フック。速い左ストレートを打ち込みテンポアップ。7回、デービスの左ストレート、右フックに対し、ローチも強気で応戦し右ストレート、フックを返す。8回、デービスの左アッパーを喰いながらも、ローチは右ストレートをカウンターでヒット。
9回、デービスが戦意を喪失し、一瞬膝を落とし、コーナーへよろける場面があり、ダウンかとも思われたが試合は続行。デービスの左ストレート、右フックに対し、ローチも右ストレートを返し、正面からの打ち合いとなる。10回、ローチがプレスを掛け、コンパクトな右アッパー、左フックをヒット。接近戦での打ち合いは、ローチが手数で上回る。
11回、正面切っての打ち合い。デービスの左ストレート、右フックのパワーブローに対し、ローチもすぐさま右を返し譲らない。最終ラウンド、ローチは左フックで入り、右ストレート。デービスの左ストレートをうまく交わし、手数で上回り試合終了ゴング。
公式スコアはエリック・マーリンスキー(米)115-113デービスと、グレン・フェルドマン(米)114-114、スティーブ・ワイスフェルド(米)114-114。ローチは惜しいところで大魚を逃し、デービスが王座防衛に成功。試合後、不出来だった事を告白したデービスは、再戦を希望。両者は再びグローブを交える事になりそう。