3月12日にオーストラリア・シドニーのホーダーン パビリオンで行われた、元WBC世界ウェルター級&WBAスーパー王者キース・サーマン(米)=30勝(22KO)1敗1NC=と、ブロック・ジャービス(オーストラリア)=22勝(20KO)1敗=の10回戦は、サーマンが3回2分19秒TKO勝ち。
試合は第3ラウンド、連打からの左フックでダウンを奪ったサーマンが、再開後、ダメージ深いジャービスに再び左フックを決めダウンを奪うと、ウィル・スーロス(オーストラリア)主審は即座に試合をストップ。
36歳のサーマンは、2022年2月5日(日本時間6日)に米・ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノで、現WBC世界ウェルター級王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗1分=に12回判定勝ちして以来、約3年1ヶ月ぶりの復帰戦を勝利で飾った。
サーマンは昨年3月30日(日本時間31日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、ティム・チュー(オーストラリア)=24勝(17KO)2敗=が保持していた、WBO世界スーパーウェルター級王座への挑戦が決まっていたが、試合11日前に大腿二頭筋を負傷し試合をキャンセル。変わってピンチヒッターとしてチューの持つ王座に挑戦したセバスチャン・フンドラ(米)=21勝(13KO)1敗1分=が、無敗のチューを破り世界王座を獲得した。
オーストラリアでリング復帰を果たしたサーマンは、4月6日にオーストラリア・ニューカッスルのニューカッスル・エンターテインメント・センターで行われるチューの再起戦で、チューがジョセフ・スペンサー(米)=19勝(11KO)1敗=に勝利すれば、オーストラリアで対戦する話があるが、まだ契約には至っていない。
サーマンはオファーが来れば誰とでも戦うと、強気の姿勢を見せているが、一度決まりながら流れたチューとの対戦が期待される。今後に注目。