元世界4階級制覇王者でWBC、WBO世界スーパーフライ級1位、WBA2位、IBF8位にランクされる、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=は、9月までに地元ニカラグアで116ポンド契約のノンタイトル戦を行う事が明らかになった。

今月末にはメキシコ・サンタフェでトレーニング・キャンプを開始する予定のゴンサレスは、調整試合に勝利したあと、時間を置かず年内にスーパーフライ級、またはバンタム級での世界挑戦を実現させる意向を示している。

今月17日(日本時間18日)に38歳の誕生日を迎えるゴンサレスは、WBO世界スーパーフライ級王者プメレレ・カフ(南アフリカ)=11勝(8KO)無敗3分=への挑戦試合が白紙となった3月にニカラグア・マナグアで行われた記者会見で、2025年がボクシング人生の最後の年になると述べ、あと2試合を戦い引退する事を明言。

Roman Gonzalez

昨年7月12日(日本時間13日)にニカラグア・マナグアのアレクシス・アルゲリョ・スポーツセンターで、元世界挑戦者ロベル・バレラ(コロンビア)を10回TKOで破った試合は、約1年7ヶ月ぶりのリングだったが、瞬く間に1年の時間が過ぎようとしている。

地元でノンタイトル戦が予定通リ行われれば、ラストファイトとなる世界挑戦試合は、第2の故郷である日本で行われる事になるだろう。

8月 レイバルガスvsカルロス・カストロ

WBC世界フェザー級休養王者レイ・バルガス(メキシコ)=36勝(22KO)1敗1分=は、8月にリング復帰を計画。対戦相手は同級2位にランクされるカルロス・カストロ(米)=30勝(14KO)3敗=となる。

34歳のバルガスは昨年3月8日(日本時間9日)にサウジアラビア・リヤドで、現WBA世界同級王者ニック・ボール(英)=22勝(13KO)無敗1分=の挑戦を受け、2度のダウンを奪われながらも、かろうじて引き分けで王座を死守。その後、肩の負傷により休養王者となっている。

Rey Vargas vs Nick Ball

バルガスは同級1位ブルース・キャリントン(米)=15戦全勝(9KO)=との対戦を指令されたが、キャリントン擁するトップランクは、同級13位マテウス・ハイタ(ナミビア)=14戦全勝(9KO)=との暫定王座決定戦の承認を獲得。試合は7月26日(日本時間27日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで行われる事が決定。

バルガスは同じプレミア・ボクシング・チャンピオンズによりプロモートされる、カストロと対戦する事になった。

カストロは昨年9月14日(日本時間15日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、現WBC世界同級王者スティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)1敗=と対戦。5回に右ストレートでダウンを奪い、8回にもフルトンを窮地に立たせたが、スプリットの判定負け。こんどが再起戦となる。

負傷がちで試合間隔が長くなっているバルガスは、2019年7月に亀田和毅(TMK)=42勝(23KO)5敗=選手を12回判定で破った試合を含め、昨年までわずか5試合。178センチの長身、長いリーチを駆使したボクシングはやりにくいが、力が落ちている事は確か。カストロもここが正念場となる。