5月15日(日本時間16日)、ドイツ・マンハイムのSAP・アリーナで開催された、IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦。同級3位パディ・ドノバン(アイルランド)=14勝(11KO)2敗=と、同級7位カレン・チュカジアン(ウクライナ)=26勝(14KO)3敗=の一戦は、ドノバンが判定勝ちで挑戦権を獲得。
初回の偵察戦を終えると、ドイツをホームリングとするチュカジアンは圧力を強め、小刻みに体を振り右ストレート、左フックでサウスポーのドノバンに迫る。足を使い動くドノバンは3回終了間際、左カウンターをヒット。4回、前に出るチュカジアンだがあまり手は出ず、攻めあぐねの印象。
第6ラウンド、開始間もなくドノバンの左ストレートがタイミング良くチュカジアンを捕らえると、チュカジアンはキャンバスへしりもち。8カウントを聞いた。ダメージは感じられず試合は元のペースに戻るが、ドノバンは左アッパーのカウンターをヒット。
7回、両者頭を寄せ合っての接近戦も増えるが、ドノバンの左ストレート、アッパー、右フックが上回る。8回終盤、ドノバンの右フックがカウンターで決まると、チュカジアンは再びダウン。

9回以降、逆転を狙うチュカジアンはギアを上げ攻め込むが、ドノバンは柔軟なボディワークとカウンターで距離を問わず試合を支配。チュカジアンは最後まで攻め手が見出せず空振りが多く、ドノバンの技巧が上回った。
公式スコアは115-111、114-112、113-113だが、2度のダウンもあり113-113はあり得ず、もっと差があるように思えた。ジャッジ構成は米国、ベルギー、ドイツ。また、この試合の主審はダイアナ・ドリュース・ミラニ(ドイツ)女子が務めた。
ドノバンはIBF世界同級王者ルイス・クロッカー(英)=22戦全勝(11KO)=への挑戦権を獲得。クロッカーは6月24日にオーストラリア・テニーソンのパット・ラフター・アリーナで開催されるノーリミット・ボクシング・プロモーション興行で、同級2位(1位は空位)の指名挑戦者リアム・パロ(オーストラリア)=26勝(15KO)1敗=と対戦する事が決まっており、ドノバンは勝者へ挑戦する事になる。
