昨年6月に引退を表明しIBF世界ライト級王座を返上していた、世界最速の元世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)=18勝(12KO)3敗=がリング復帰を表明。ロマチェンコはトップランクとの契約が満了し、フリオ―エージェントとなっている。
2008年北京五輪フェザー級、2012年ロンドン五輪ライト級で金メダルを獲得したロマチェンコは、アマチュア戦績391勝1敗の記録を引下げ、ボブ・アラムのトップランクと契約。2013年10月のプロデビュー戦で、世界6位ホセ・ラミレス(メキシコ)に4回KO勝ち。
史上最短となるプロ2戦目での世界王座獲得を狙い、2014年3月1日(日本時間2日)に米・テキサス州サンアントニオで、WBO世界フェザー級王者オルランド・サリド(メキシコ)に挑戦。しかし、サリドは計量失格で王座剥奪。ロマチェンコが勝てば新王者として試合は行われたが、老獪なプロファイター、サリドに攪乱され12回判定負け。
新記録達成はならなかったが、3戦目のゲイリー・ラッセルJr(米)とのWBO世界同級王座決定戦を制し、プロ3戦目で世界王座を獲得。以来、世界のトップに君臨し、世界最速となる12戦目での世界3階級制覇を達成。
2024年5月12日にオーストラリア・パースのRACアリーナで行われたIBF世界ライト級王座決定戦で、ジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)=22勝(10KO)4敗=を11回TKOで破った試合を最後に、リングに別れを告げていた。

「何よりもまず、主イエス・キリストが私のためにしてくださったすべてのことに感謝したい。高慢な若者を、名声や遺産、知名度が人生の真の目的ではないことを最終的に教えてくれた道に導いてくださったことに。 リング上でも人生でも、すべての勝利とすべての敗北に感謝しています」
「そしてもちろん、世界中の親愛なるボクシングファンの皆さんに感謝しないわけにはいかない。 皆さんはいつも情熱を持って私を応援してくださり、10年以上にわたって私と共に忘れられない試合を生き抜いてくださいました」
「私のキャリアが終わりを迎えるにあたり、リングの上だけでなく、人が真の勝利を得るために進むべき方向が明確になったことに感謝しています」
38歳のロマチェンコは調整試合を挟まず、いきなりトップクラスの選手との対戦を望んでいる。今後の動向が注目される。
