4階級制覇のWBO世界スーパーライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)=24戦全勝(11KO)=が、1試合1500万ドル(約23億9500万円)の破格のファイトマネーでズッファ・ボクシングと契約した事を、これまでスティーブンソンをプロモートして来たマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンが公表。明日、正式発表される。
スティーブンソンは、一月前からズッファ・ボクシングとの契約交渉が最終段階に入っていると伝えられていた。
「シャクールはズッファと契約したから、今後はそこで活動することになるだろう。ただ、彼を誰と対戦させるのかは分からない。ズッファは他のプロモーターよりも5倍もの報酬を選手に支払っているからね」(エディ・ハーン)
そして、「これほどのファイトマネーでいったい誰と戦うんだ」と疑問を呈したハーンは、選手のファイトマネーがそのような水準に達すると、対戦相手も同等の報酬を期待するようになり、その結果、ビッグマッチの開催コストがますます高騰することになると主張。
ハーンは「この仕組みは変だし、長くは続かないだろう」とズッファ・ボクシングを揶揄しているが、WBO世界ウェルター級王者デビン・ヘイニー(米)=33勝(15KO)無敗1NC=、元世界2階級制覇王者のテオフィモ・ロペス(米)=22勝(13KO)2敗=も、ズッファ・ボクシングとの契約が噂されている。

独自の世界王者を認定する事を打ち出し、ズッファ世界チャンピオンベルトを設け、主要4団体の世界王者認定に挑戦状を投げかけ、プロボクシング界に入り込んで来たズッファ・ボクシングのトップを務める、ダナ・ホワイトUFC会長を、ハーンは痛烈に批判しているが、ホワイト氏をズッファの会長に抜擢した共同設立者は、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣で、個人的にリング・マガジンを所有し、”リヤド・シーズン”を推進。主要4団体の世界戦を大きくバックアップする立場でもある。
わかりやすく言えば、相反する両面からボクシング界の改革を目指しているという事になるのだが、ズッファ・ボクシングを批判しているハーンも、現実的にはそのバックにいるアラルシク大臣とビジネスを遂行している。
どこかで妥協点が見出される事になるのか。今すぐに、そしてその先もボクシング界が全てズッファ・ボクシングに飲み込まれるとは思えないのだが、果たしてこの先は?。
