7月26日、オーストラリア・シドニーのクドス・バンク・アリーナで開催された、ノーリミット・ボクシング・プロモーション&TGB・プロモーション興行のメインイベントで行われたミドル級12回戦。元WBO世界スーパーウェルター級王者でWBO1位、WBC5位、IBF6位にランクされるティム・チュー(オーストラリア)=27勝(18KO)3敗=と、元WBC、IBF&WBAスーパー・ウェルター級王者エロール・スペンスJr(米)=28勝(22KO)1敗=の一戦は、チューが判定勝ち。
36歳のスペンスJrはテレンス・クロフォード(米)に9回TKO負けを喫して以来、3年ぶりの復帰戦。初回、チューはガードを高く上げジワリ前進。バランスを崩したスペンスJrに右ストレートをヒット。2回、サウスポースペンスJrの左ストレートがチューのガードを割った。
4回、体ごと前に出るチューは右ストレートをヒットし、右アッパーをボディに打ち込んだ。5回以降、チューの圧力の前に後退を続けるスペンスJrは後手に回り、チューの右ストレートを被弾。ズルズルとポイントを失って行った。

9回、流れを変えたいスペンスJrは打って出るが、すぐにチューに押し返され後退。チューの右ストレートがヒット。リードを広げたチューは右ストレートの強打を狙い、スペンスJrは交わすのが精一杯という流れで試合終了ゴング。終わってみればチューの完勝で、スペンスJrはパンチの精度に欠け、バランスも悪く、3年間の空白は大きすぎた。スコアは118-110、117-111、117-111。
セミファイナル。ライト級10回戦。38歳のポール・フレミング(オーストラリア)=28勝(18KO)1敗2分=と、23歳のアフマド・レダ(オーストラリア)=8戦全勝(6KO)=の一戦は、レダが判定勝ち。スコアは99-91、97-93、96-94。
サウスポーのフレミングとレダによるライト級新旧対決は、初回からスピーディーな攻防戦を展開。若いレダが積極的に仕掛け、ベテランのフレミングは受けて立ちカウンターを狙う。中盤に入るとフレミングはロープを背負いディフェンスに費やす時間が長くなり、巧みな動きでレダの攻勢を遮るが、全ては防ぎきれない。

7回、レダがギアを上げるとフレミングも踏ん張りパンチを返すが、レダのアタックは止まらず、8回、9回もレダがフレミングを追い攻勢。最終ラウンド、フレミングが前に出て左右フックを強振するが、レダは冷静にインサイドからヒットを奪い試合終了ゴング。レダの手が挙がったが、2ポイント差はないだろう。
この興行は開催まで1週間余りの時点で、元WBC世界ミドル級王者ジャーモール・チャーロ(米)=34戦全勝(23KO)=が、オーストラリア入国ビザを取得出来ず試合をキャンセル。
セミファイナルに予定されていたWBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦は、試合2日前に契約ウェイトが133ポンドに引き上げられた挙句、前日計量で6位にランクされるスティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)2敗=が、6.5ポンドオーバーの139.5ポンドで計量失格。試合はキャンセルとなり、挑戦権の獲得の為に契約ウェイトの増量に同意した、7位リアム・ウィルソン(オーストラリア)=18勝(10KO)3敗=は激怒。今後のWBAの処遇が注目される。
