8月22日(日本時間23日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催のロメロvsロペスをメインとするプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)興行で行われた、WBA世界スーパーバンタム級暫定王座戦。暫定王者ビクター・サンティリャン(ドミニカ)=16勝(7KO)2敗=に、同級4位ゲーリー・アントニオ・ラッセル(米)=21勝(13KO)1敗1NC=が挑んだ一戦は、ラッセルが判定勝ち。

サウスポー同士の対戦は、接近し互いにワイルドなパンチを振り合っては揉み合いという流れとなり、3回には早くもロバート・ホイル(米)主審が両者に注意を与えた。4回、前に出るサンティリャンのパンチはいなされ、ラッセルのボディ攻撃からの左がサンティリャンを捕らえる。

中盤戦、先に仕掛けるサンティリャンに対し、ラッセルは体を寄せ付けヒットを許さず巧みなクリンチで攻撃を分断。サンティリャンは苛立ちを隠せない。泥臭い展開ながら、試合のペースはラッセルが握った。

Gary Antonio Russell vs. Victor Santillan

9回、ラッセルはジャブを使いだし、左ストレートを打ち込むと低い姿勢で体を寄せクリンチ。サンティリャンは前に出るが、振りが大きくなかなかヒットを奪えない。11回、ラッセルは足を使い左ストレート、右フックをカウンター。そして巧みに体を寄せクリンチと巧者ぶりを発揮。

最終ラウンド、開始早々ラッセルの右フックがテンプルに決まりサンティリャンがダウン。再開後、ラッセルはフィニッシュを狙ったが、サンティリャンはクリンチでピンチを脱した。公式スコアはドン・トレラ(米)119-108、ジョン・マッカーシ(米)119-108、マックス・デルーカ(米)118-109。

NABAスーパーライト級王者でWBA世界同級10位のイスラエル・メルカド(米・139.4P)=13勝(7KO)1敗2分=と、WBA世界同級14位、WBC15位カルロス・ウトリア(コロンビア・140.8P)=14戦全勝(11KO)=の10回戦は、ウトリアが苦しみながらも判定勝ち。

Carlos Utria

2025年のWBCボクシング・グランプリ・スーパーライト級を制覇した22歳のウトリアは、PBCとプロモート契約を締結し、この日が米国デビュー戦。序盤からロングレンジからの良く伸びる右と左ボディを軸にメルカドに迫ったが、左リードがなくメルカドも右を返し譲らない。

試合は両者抜け出すまでには至らず拮抗したラウンドが続いたが、9回、10回とウトリアはメルカドの接近を許し、インファイトに苦戦。追い上げを許し終了ゴングを聞いた。

公式スコアはパトリシア・モース・ジャーマン(米)97-93ウトリア、クリス・ミグリオーレ(米)96-94ウトリアと、スティーブ・ワイスフェルド(米)96-94メルカドのスプリット。プロキャリア4年目のウトリアは好素材だが、今後、総合力を高めて行く必要がある。