WBO世界ライト級王座決定戦。世界スーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=38勝(31KO)1敗1分=vs同級1位デニス・ベリンチク(ウクライナ)=18戦全勝(9KO)=。5月18日(日本時間19日)、米・カリフォルニア州サンディエゴ、ペチャンガ・リゾート&カジノ。トップランク興行。
4階級制覇に自信満々でリング登場のナバレッテ。2012ロンドン五輪ライトウェルター級銀メダリストの36歳、べリンチクは不利な予想に気合が入る。
試合開始。
べリンチクは初回途中からサウスポースタイルで戦った。
攻撃こそ最大の防御というスタイルのナバレッテに対し、べリンチクはしつこく喰いさがる。
勝てば4階級制覇となるナバレッテだが、腰回りには余裕があり、パンチの精度、威力も今一つ。
べリンチクはコツコツとパンチをヒット。
ナバレッテのパンチを外し、べリンチクは右をかぶせた。
ナバレッテ得意の左アッパーが決まるが、べリンチクは崩れない。
べリンチクのコンパクトなパンチを被弾し、ナバレッテは苦戦。
べリンチクは最後まで粘り強く戦い抜いた。
試合終了。勝者はべリンチク。
公式スコアはパット・ラッセル(米)116-112、パトリック・モーリー(米)115-113でべリンチクと、ブノワ・ルーセル(カナダ)116‐112ナバレッテのスプリット。
べリンチクが、バレッテの野望を砕き王座を獲得。敗者は「もっと良くなって戻って来る」とコメントしたが、今後はスーパーフェザー級王座を護って行く事になるだろう。プロデビュー以来9年目で念願の世界王者となったべリンチクには、WBA、WBC、IBF1位で、WBOでは2位にランクされるウィリアム・セペダ(メキシコ)=30戦全勝(26KO)=が、そうそうに対戦を希望。WBO王座獲得にターゲットを絞り、その後、王座統一戦に乗り出す考えを明らかにしている。