7月13日(日本時間14日)、米・ラスベガスのパームズ・カジノ・リゾートで開催された、トップランク興行のメインイベント。NABFライト級&NABO同級王座決定戦。NABF王者でWBC、WBO世界同級2位、IBF4位にランクされるレイモンド・ムラタラ(米)=20戦全勝(16KO)=と、元IBF世界スーパーフェザー級王者でWBO12位のテビン・ファーマー(米)=33勝(8KO)5敗1分1NC=の一戦は、ムラタラが判定勝ち。
ムラタラはカウンター狙いのサウスポーのテクニシャン、ファーマーに対し、ジャブを放ち右ストレートで押し込む。プレスを掛けるムラタラに対し、ファーマーは左ストレートで抵抗。中盤から左ボディでファーマーの動きを止めに掛かったムラタラだが、接近すると揉み合いクリンチが多くなる。
ディフェンシブなファーマーを攻めあぐねたムラタラは、終盤になり手数を増やし前進。8回、ファーマーはホールディングで減点1。最終回、ムラタラは右を叩き付けファーマーをよろめかせ、連打を浴びせて勝利を決定付けた。スコアは97-92、96-93、95-94の3-0。
セミファイナル。WBCシルバー・フェザー級タイトル戦。王者でWBC世界同級1位、WBO5位、IBF8位のルーベン・ヴィラ(米)=22勝(7KO)1敗=に、挑戦者スライマン・セガワ(ウガンダ)=16勝(6KO)4敗1分1NC=が挑んだ一戦は、ヴィラがまさかの判定負け。33歳のセガワがシルバー王座を獲得すると共に、世界ランク入りを決定付けた。
サウスポー同士の対戦。初回から積極的に出たセガワは、速いコンビネーションをヴィラに打ち込み、中盤からペースを掌握。セガワのアタックの前に後手に回ったヴィラは調子出ず、ズルズルとポイントを失って行った。スコアは98-92、97-93、96-94の3-0。
IBF世界フェザー級5位、WBA15位ジョナサン・ロペス(米)=15戦全勝(11KO)=と、レオナルド・パディーリャ(ベネズエラ)=23勝(16KO)5敗1分1NC=の8回戦は、ロペスが左ボディブローを決め初回1分43秒KO勝ち。サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)と同じくエディ・レイノソにより推進される、ロペスの今後に注目。