WBC世界ウェルター級王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗=への指名挑戦権を賭けた、同級1位スレイマン・シソコ(フランス)=17戦全勝(9KO)=と、同級3位エギジウス・カヴァリアウスカス(リトアニア・米カリフォルニア州在住)=24勝(19KO)2敗1分=の一戦は、赤道ギニアの首都マラボのシポポ・コングレス・センターで開催される事が決定。
セネガル出身のシソコ(33歳)は、フランス代表として2016年リオデジャネイロ五輪ウェルター級で銅メダルを獲得後、2017年1月にプロ転向。179センチの長身から繰り出されるストレートを武器にWBC1位まで躍進。いよいよ世界王座への挑戦権を賭けた戦いに挑む。
シソコは昨年11月4日(日本時間5日)にモナコ・モンテカルロのカジノ・ド・モンテカルロで開催されたマッチルーム・ボクシング興行で、イサイアス・ルセロ(メキシコ)=18勝(12KO)2敗=を12回判定で破り、保持するWBCシルバー同級王座防衛戦で勝利して以来の試合。ルセロ戦では2回に右ストレートでダウンを奪ったが、その後は見せ場を作れないまま終了ゴングを聞いている。
36歳のカヴァリアウスカスは、2019年12月にテレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=が保持していたWBO王座に挑戦したが、9回TKO負けで初黒星。2021年8月には、バージル・オルティスJr(米)=22戦全勝(21KO)=にも8回TKOで敗れた。
しかし、2022年10月の再起戦で、WBA12位にランクされていたマイカル・フォックス(米)=23勝(5KO)4敗=から2度のダウンを奪って10回判定勝ち。その後は間隔が開き、昨年12月にホセ・マルーフォ(メキシコ)=14勝(2KO)14敗2分=との8回戦で3回KO勝ち。地力はあるが、かつての力が残っているかには疑問府が付く。