1月24日、東京・有明アリーナで開催される、4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量が、23日、横浜ベイホテル東急で行われた。4団体統一王者井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手は、リミット100グラムアンダーの55.2キロでクリア。挑戦者のWBO世界同級11位金藝俊=キム・イェジョン(韓国)=21勝(13KO)2敗2分=も、同じく55.2キロでパス。いよいよ、今夜のゴングを待つ。

井上選手は昨年12月24日に有明アリーナで対戦が決まっていた、IBF&WBO1位のサム・グッドマン(オーストラリア)=19戦全勝(8KO)=が、12月14日に母国での最終スパーリングで左瞼をカットし4針縫う処置を受けた事により、同日に興行自体の1ヶ月延期が決定。しかし、今月11日のスパーリングで再び同じ箇所をカット。今度は14針縫う事になり、試合を断念。挑戦者は即日、金に変更された。
まさかの事態が続いた井上選手は、「いよいよだなと。かなり楽しみな心境です。延期されたので試合が楽しみな、待ち遠しい気持ちがあります」と、試合開始ゴングを待ちきれない思いを語った。

リザーバーとして1月24日の興行への出場準備をして来たキムは、思わぬチャンスに即答で井上選手への挑戦を受諾。5歳で施設に預けられ、19歳まで孤児院で育ったキムは、過去7回日本人選手と戦い全勝。男子ボクシングの日韓世界戦あは約11年ぶりとなるが、「自信がある」と静かに闘志を燃やしている。


日本ボクシングコミッション(JBC)安河内 剛 特命担当事務局長。IBFの立会人を務める。

上写真左からロペス、パノンシロ、ゴメスの各団体スーパーバイザー。


試合開催までいろいろとあった井上選手だが、コンデションに問題はなそう。慢心や油断という事は全く想像できず、これまでの対戦者の質、試合の記録から井上選手の絶対優位は動かない。うっぷんを晴らすKO勝利を期待。