5月29日(日本時間30日)、ウズベキスタン・タシュケントのフモ・アリーナで行われたライズド・ボクシング興行のメインイベントに、昨年9月14日に名古屋のIGアリーナで、井上尚弥(大橋)=33戦全勝(27KO)=選手に12回判定で敗れた、前WBA世界スーパーバンタム級暫定王者で、WBA世界同級4位、WBC、WBO、IBF10位にランクされるムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=14勝(11KO)2敗=が登場。
約8か月半ぶりのリングでヘグリ・モスケダ(ベネズエラ)=27勝(20KO)1敗=と、フェザー級で対戦したアフマダリエフは、第4ラウンド開始間もなく、サウスポースタイルからの左ストレートでダウンを奪う。立ち上がったモスケダはガードを固め後退。アフマダリエフはブロックの上を叩き、右フック、左ストレートをボディに差し込む。
モスケダは攻めかかるアフマダリエフに逆転の一発を狙うが、アフマダリエフは冷静に見切り強打で迫る。下がるモスケダにアフマダリエフの左ストレートから右フックが決まると、モスケダは前のめりにダウン。レフェリーは即座に試合をストップした。アフマダリエフが豪快なTKO勝利で再起に成功。

五輪2連覇の前WBO世界フェザー級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)=14勝(9KO)3敗=は、空位のWBCヨーロピアン・フェザー級王座決定戦で、スロル・ヴォヒドフ(タジキスタン)=13勝(7KO)1敗=との対戦が決まっていたが、試合前の医療検査をパスする事が出来ず、試合は直前に中止となっている。
デビュー戦の敗北から世界王者まで導いてくれたイスマエル・サラスの下を離れたラミレスは、チャンピオン・メーカー、ロバート・ガルシアのチームに入り、ラファエル・エスピノサ(メキシコ)=28戦全勝(24KO)=との再戦に敗れて以来、約1年半ぶりの再起を目指していた。
ラミレスは試合当日に脳のMRI検査を義務付けられ、試合を主催するライズド・ボクシングとWBCは、当日のMRI検査の実施は不可能で、検査結果が出るまで3日間かかる事を理由にラミレスの出場を認めなかった。

しかし、ラミレスは医療検査で不合格となった後すぐに検査を受け、現地時間5月29日午後5時37分の時間が記載されているMRI検査の画像をSNSで提示。試合の数時間前に届けられたもので、試合は実現されるべきだったと、プロモーターおよびWBCを非難。
「マウリシオ・スライマンWBC会長の事は尊敬しているが、ここで起こった事は調査されるべきだ」(ラミレス)
試合中止を悔しがるラミレスだが、健康に問題がなければ、別の地で再起の場が与えられる事になるだろう。
