エディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングとプロモート契約を締結。4月25日(日本時間26日)に米・ネバダ州ラスベガスのフォンテインブルー・ラスベガスで米国リング初登場を果たした、WBO世界ライト級2位、IBF6位、WBC13位のアラン・アベル・チャベス(アルゼンチン)=22戦全勝(19KO)=は、保持するWBOラテン同級王座を賭けて元世界ランカーのミゲル・マドゥエノ(メキシコ)=31勝(28KO)5敗=と対戦。
サウスポーのチャベスは初回から切れ味鋭い左ストレートを上下に散らしマドゥエノに肉薄。左ストレートが決まると早くもマドゥエノの膝が揺れた。右フックの威力も十分で、右でも左でも一撃で試合を終わらせる力を持つチャベスは、迎えた第3ラウンド、見事な左ショート一撃でマドゥエノをキャンバスへ沈め1分26秒KO勝ち。倒れたマドゥエノはピクリとも動かず、暫く立ち上がる事が出来なかった。

戦慄のKO劇で米国デビューを果たしたチャベスの強打は、DAZNにより世界へ配信され、世界中のファン、関係者を驚かせ、その評価はうなぎ上り。故国アルゼンチンでは、世界ミドル級王座を14防衛した名王者カルロス・モンソンの後継者として期待される。
チャベスの祖父ルデシンド・チャベスは、モンソン、元世界ライトヘビー級王者ビクトル・ガリンデスのスパーリング・パートナーも務めた元ボクサーで、3人の息子もプロの世界で活躍。アランはルデシンドの三男カルロスの3番目の息子で2人の兄もプロ選手。
また、ルデシンドの長男イスマエルの息子ディエゴは、元世界2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー(米)と引き分けた記録を持つ、元WBA世界ウェルター級暫定王者。25歳のアランは3代に渡るボクシング一家の中でも突出した才能を秘めており、一族の期待も大きい。

ラスベガスでの試合後、「スターが誕生した!」とチャベスのパフォーマンスに満足感を顕にしたハーンは、早々にチャベスの次戦に着手。6月13日(日本時間14日)に米・アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナで開催される、ロドリゲスvsバルガス興行、または7月に米国で開催予定のディエゴ・パチェコ(米)興行で次戦を予定。
対戦相手はタフで粘り強いファイトが持ち味の、WBO世界同級11位レネ・テレス・ジロン(メキシコ)=23勝(14KO)5敗=が選ばれている。現在3連勝中のジロンは、2024年11月にWBA世界同級1位フロイド・スコフィールド(米)=19戦全勝(13KO)=と対戦し12回判定で敗れているが、11回にダウンを奪っている。
WBO世界同級は王者アブドゥラ・メイソン(米)=20戦全勝(17KO)=に、元IBF世界スーパーフェザー級王者で同級1位にランクされるジョー・コルディナ(英)=19勝(9KO)1敗=が挑む指名戦が、7月4日(日本時間5日)に米・オハイオ州クリーブランドのロケット・アリーナで開催を予定。
マッチルーム・ボクシングに所属するコルディナが勝てば、チャベスの挑戦に支障はなくなるが、予想はトップランクと契約するメイソン有利。しかし、トップランクもDAZNと契約した事で、メイソンvsチャベスの将来有望な若手同士の世界王座を賭けた戦いは、来年前半には実現するだろう。
