WBC、IBF世界ヘビー級&WBAスーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=24戦全勝(15KO)=は、「次世代の挑戦者たちにタイトルを争う機会を与えたい」と話し、現在保持する3団体の世界王座を返上する事を発表。しかし、現役引退は否定。「ラストダンス」を計画している。
39歳のウシクは5月23日(日本時間24日)にエジプト・ギザのピラミッド・パノラマ2で、WBCだけが公認したタイトル戦で、プロボクシングキャリア僅か1戦(1KO)の元キックボクシング王者リコ・ヴァーホーベン(オランダ)と対戦。
ヴァーホーベンの強い押し込みの前に調子の出ないウシクは、10回まで94-96、95-95、95-95とスコアされていた内容以上の苦戦を強いられたが、11回、起死回生の右アッパーを決めダウンを奪い、再開後、レフェリーストップを呼び込み、何とか面目を保った。
ウシクは次戦でWBC暫定王者アギット・カバエル(ドイツ)=27戦全勝(19KO)=との対戦義務があったが、これを回避した形となり、ウシクに変わりカバエルがクルド人として初の世界ヘビー級チャンピオンに認定される事が確実と見られる。

世界王者削減を公言しているWBAはスーパー王者不在となる。レギュラー王者ムラト・ガシエフ(ロシア)=32勝(25KO)2敗1NC=は、7月11日(日本時間12日)にロシア・モスクワで、同級14位トニー・ヨカ(フランス)=15勝(12KO)3敗=を相手に初防衛戦が決定済。
4月25日(日本時間26日)に米・ネバダ州ラスベガスで行われた挑戦者決定戦では、37歳のジャレル・ミラー(米)=28勝(22KO)1敗2分=が、レニエル・ペロ(キューバ)=13勝(8KO)1敗=を12回判定で破り挑戦権を獲得している。
IBFは5月23日(日本時間24日)にエジプト・ギザで行われた挑戦者決定戦で、フランク・サンチェス(キューバ)=26勝(19KO)1敗=が、リチャード・トーレスJr(米)=14勝(12KO)1敗=を2回KOで破り、1位の座を獲得。
2位は空位で3位モーゼス・イタウマ(英)=14戦全勝(12KO)=、4位フィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)=20勝(15KO)1敗=と続くが、イタウマとフルゴビッチは、8月29日(日本時間30日)に英・ロンドンで対戦する事が決定しており、今後、IBFがどのような王座決定の裁定を降すか注目される。
ウシクは『リング・マガジン』のタイトルだけは保持し続ける事になり、米国で最後の試合を予定。果たして、最後の金になる相手は誰なのかも気になります。
