3月1日(日本時間2日)、米・ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ。王者ホセ・バレンズエラ(米)=14勝(9KO)2敗=に、同級5位ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米)=17勝(17KO)1敗=が挑んだタイトル戦は、ラッセルが判定勝ち。

サウスポー同士の一戦。初回、プレスを掛けるラッセルは速いジャブを放ち、接近すると連打。バレンズエラは動きながらジャブを返し、接近戦で打ち合う気配も見せる。2回、バレンズエラのジャブをかいくぐり、ラッセルは接近し右フック。3回、バレンズエラはジャブから左ストレートを放ち、左右ボディブローをヒット。ラッセルもボディから右フックを返す。

4回、ラッセルのジャブ、ワン・ツーに対しバレンズエラは左ストレートをカウンター。互いにボディを打ち、スリリングなパンチの交換となった。5回、プレスを掛けるラッセルはジャブから左ストレートを上下に散らし、バレンズエラに接近。ボディから右フックを返す。

6回、ラッセルがテンポよく速い連打で、バレンズエラに攻め込む。バレンズエラは手数が減った。7回、ラッセルがコンパクトな連打で攻勢。ラスト30秒、左アッパーから右フックをクリーンヒット。8回、ラッセルがプレスを掛け、連打でバレンズエラを追う。カウンターを狙うバレンズエラだが、ラッセルの手数の前に劣勢。

9回、軽い連打でバレンズエラを追っていたラッセルが、誘い込んで右フックをクリーンヒット。連打で畳みかけ優勢。10回、バレンズエラのジャブは届かず、ラッセルが速い連打でペースを譲らない。11回、ラッセルの左ストレートが決まり連打で攻め込むが、バレンズエラも左アッパー、ストレートを返す。しかし、ラッセルはひるまず連打。

最終ラウンド、開始と共にバレンズエラにドクターチェックが入る。逆転を狙うバレンズエラがプレスを掛け左ストレートをヒットするが、ラッセルも打ち返し、両者打ち合い試合終了ゴング。スコアは120-108、119-109、119-109。ラッセルが圧勝で王座奪取に成功。