元世界4階級制覇王者でWBA、WBC、WBO世界スーパーフライ級1位、IBF5位にランクされる、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=は、次戦でWBO世界スーパーフライ級王者ブメレレ・カフ(南アフリカ)=11勝(8KO)無敗3分=の持つ王座に挑戦する事を決定。自ら地元メディアに発表した。
キャリアの最終章を迎えている37歳のロマゴンは、5階級制覇達成への強い思いがあるが、昨年7月12日(日本時間13日)に、約9年半ぶりの地元リング登場となったニカラグア・マナグアのアレクシス・アルゲリョ・スポーツセンターでの試合で、元世界挑戦者ロベル・バレラ(コロンビア)=27勝(17KO)6敗1NC=に10回TKO勝ち
この試合をプロモートした、米・フロリダ州マイアミに本拠を置く、オールスター・ボクシングのフェリックス・サバラJrは、来年3月中旬にニカラグア・マナグアのソベラニア・スタジアムで、WBO世界スーパーフライ級王者ブメレレ・カフ(南アフリカ)=11勝(8KO)無敗3分=に、ロマゴンを挑戦させるべくプロモート活動を開始し、TEIKENプロモーションの本田明彦代表からの指示を受けている事を明かにしていた。
「ロマゴンがカフと対戦するのが当面のベストな選択であり、タイトルを持って、次の交渉に挑む方がずっといいと思う」(サバラJr)。
しかし、ロマゴンにはWBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=21戦全勝(14KO)=を、共同プロモートするマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンから、「チョコラティートにとって今一番の対戦相手はジェシー・ロドリゲスであり、逆にロドリゲスにとっても同様かもしれない」と、熱烈な対戦オファーがあった。
ロマゴンも「ロドリゲスと戦いたい」とアピールしていたが、その後には報酬よりも5階級制覇の偉業に挑戦する気持ちが強い事を改めて表明する等、その胸中は揺れ動いていた。
今回、カフへの挑戦を表明したロマゴンは、その理由をカフ戦でのファイトマネー提示が最高で、ロドリゲスとの対戦ではもっと低い試合報酬が提示されたと明かしている。
次戦でカフと対戦する事になったロマゴンのマネジャー、カルロス・ブランドンは、勝てば世界最速の元4階級制覇王者で、前WBO世界同級王者である田中恒成(畑中)=20勝(11KO)2敗=選手と戦う可能性が高いことを示唆している。