元2階級制覇王者で現在、WBC世界スーパーバンタム級3位、WBA4位、WBO6位にランクされるルイス・ネリ(メキシコ)=35勝(27KO)2敗=の再起戦は、WBO世界フェザー級15位亀田京之介(TMK)=15勝(9KO)3敗2分=選手を相手に行われる事が決定。試合は2月22日(日本時間23日)にメキシコで開催される、サンフェル・プロモーション興行で行われる

30歳のネリは昨年5月6日に東京ドームで井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手の持つ4団体統一世界スーパーバンタム級王座に挑み、初回にダウンを奪うも6回TKOで敗れた後、12月14日(日本時間15日)にホームタウンのメキシコ・ティファナでリング復帰が予定されていたが、延期されていた。

26歳の亀田選手は、亀田興毅、大毅氏、和毅選手の亀田3兄弟の従兄弟で、6歳から叔父の亀田史郎の下でボクシングをスタート。2018年1月のプロデビューは黒星スタートとなったが、2019年度の東日本新人王戦フェザー級で優勝。MVPを獲得した。

その後、レフェリーへの暴言などの行為により、JBCから6ヶ月間のライセンス停止処分を受けた事もあったが、昨年10月20日に京都市のKBSホールで、元WBC世界スーパーフライ級王者スリヤン・ソー・ルンヴィサイ(タイ・35歳)=52勝(28KO)8敗1分=に8回判定勝ち。

この勝利により亀田選手はWBO世界フェザー級15位にランクイン。しかし、公式計量でのウェイトは亀田選手が59キロ。スリヤンは58.5キロだった。

30歳のネリは昨年5月6日に東京ドームで井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手の持つ4団体統一世界スーパーバンタム級王座に挑み、6回TKOで敗れたが、初回に井上選手からキャリア初となるダウンを奪い、世界を驚かせた。

井上選手に敗れた後、フェザー級転向を表明。WBA世界フェザー級3位にランクされたが、一度も試合することなく撤回。今後もスーパーバンタム級で戦い、井上選手が階級上げた後の、後釜王座を狙う考えを明かにしているが、昨年12月に予定されていた試合に出場出来なかったのは、ウェイト調整が思わしくなかった為と伝えられている。

ネリは9ヶ月ぶりに行われる再起戦に対し、「再び世界タイトルを賭けて戦うためにベストな状態に戻す」との決意を顕にしているが、亀田選手はデビュー以来、スーパーバンタム級で戦った事はなく、この試合はフェザー級での試合となると見られる。

元世界王者ネリ相手に、身長で11センチ、リーチで10センチ上回る亀田選手が体格差を活かし、完全アウェーの敵地でどんな戦いを見せるのか。試合は激しい打撃戦となりそうです。