昨年12月21日にツインメッセ静岡で行われた、世界スーパーフライ級王座決定戦で引き分けた、同級3位(1、2位は空位)ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=22勝(13KO)5敗2分=と、同級4位レネ・カリスト(メキシコ)=23勝(9KO)無敗1分=の再戦は、4月26日(日本時間27日)にメキシコで開催へ。

日本で行われたメキシカン同士による王座決定戦は、ガルシアが序盤から旺盛な手数でカリストを押し込み、左右フックを上下に打ち分け攻勢を取り、カリストはインサイドからの右カウンターを軸に迎え撃つ展開で12回を終了。常に先手を取り、手数、ヒット数でも上回ったガルシアの手が挙がるかと思われたが、公式スコアは118-110ガルシア、116-112カリストと、114-114で引き分けとなっていた。

試合後、IBFは両者による再戦を指令。交渉期限は1月28日(日本時間29日)までとなっていたが、交渉はまとまらず、2月12日(日本時間13日)に開催された入札で、MPプロモーションが単独の15万1100ドル(約2280万円)で興行権の落札に成功。試合は90日以内に開催される事になっていた。ファイトマネーの分配は50:50で、両選手それぞれ7万5550ドル(約1140万円)となる。

カリストは亀田和毅選手がメキシコ滞在中に発掘し、プロデビューから世界戦までをサポート。亀田選手が主宰するTMKプロモーションに所属している。3150Fightを主導する亀田興毅氏は、傘下にスーパーフライ級選手も多い事もあり、メキシカン同士による世界王座決定戦を日本で実現させていた。

約4ヶ月ぶりとなる再戦。35歳ガルシアのラフで荒っぽい攻撃的ボクシングは、短い時間で変わるものではなく、30歳のカリストが初戦での経験を基に、どう対抗するかが勝負の行方を握る事になる。いずれにしても、激しい攻防戦となりそうです。