”リヤド・シーズン”を主導する、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣は、12月27日(日本時間28日)にサウジアラビア・リヤドで開催される、”リヤド・シーズン”に出場する、4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=30戦全勝(27KO)=選手が、WBC世界同級1位のアラン・デビッド・ピカソ(メキシコ)=31勝(17KO)無敗1分=と対戦する事を明かし、契約が同意に近づいている事を示唆。

井上選手は9月14日に名古屋のIGアリーナで開催が決っている、WBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=14勝(11KO)1敗=との試合をクリアする事が条件となる。

Naoya Inoue vs. Murodjon Akhmadaliev

一方のピカソは、7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのMGMグランドで開催される、パッキャオvsバリオスのアンダーカードで、元世界フェザー級ランカーの亀田京之介(TMK)=15勝(9KO)4敗2分=選手と対戦する事が決定しており、亀田選手に勝つ事が条件となる。

最近になりピカソは、マニー・パッキャオのMPプロモーションCOOであり、帝拳プロモーションとの関係も深く、IBF世界スーパーフェザー級王者エドゥアルド “シュガー “ヌニェス(メキシコ)、IBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)、IBF世界ミニマム級王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)、WBC世界フライ級暫定王者フランシスコ・ロドリゲスJr(メキシコ)のビジネスにもかかわっている、ショーン・ギボンズと共同プロモート契約を締結。

「僕のアイドルのひとりはマニー・パッキャオなんだ。私のチームと私はショーン・ギボンズと仕事ができることをとても嬉しく思っています。何年か前にショーンに会ったとき、彼はとても正直で謙虚だった」(ピカソ)

ピカソは5月に米・ラスベガスで井上選手との対戦が内定していたが、ピカソの父親が勝算がないために、井上選手との対戦辞退を申し入れた事で事態は一変。

大橋ジムの大橋秀行会長は、「逃げたんだよ。一度、辞めると言ってきて、またやるとなったけど、やっぱり辞めるって。もう信じられないよね。メキシコ国内で『尚弥に1、2ラウンドで倒される』という声が強まって、父親がびびっちゃったらしい。最強のモンスターと戦える。しかもファイトマネーもかなりのものがある。プロボクサーとしてこんなチャンスはない。普通は喜んでやるでしょう?。考えられないよ」と激怒していた。

Alan David Picasso vs. Kyonosuke Kameda

井上vsピカソは消滅したが、ピカソ自身は「私が準備ができていないって誰が言ったの?。闘う準備はできています」と反発。陣営の足並みの乱れが、ラスベガスでのビッグファイトを棒に振っていた。

ギボンズ氏が間に入る事により、ビジネスは感情に流されず進行して行くことになりそう。こうなると、ピカソvs亀田京之介は違った意味で楽しみになって来ました。亀田選手はネリ戦同様カウンター狙いの戦いに出るように思われるが、ピカソはネリほどの強引さと強打はなく、強い勝ち方を目指すと苦戦となる事が予想されるが、果たしてどうか。