7月20日に両国国技館で開催された、帝拳プロモーション主催のトリプル世界戦興行「U-NEXT BOXING 6のメインイベント」のメインイベントで行われた、WBA世界バンタム級レギュラー王座決定戦。同級1位増田陸(帝拳)=11勝(9KO)1敗=選手と、同級2位比嘉大吾(志成)=21勝(19KO)4敗3分=選手の一戦は、共に譲らない激戦の末に増田選手が勝利。



ボクシングファン期待の強打者同士の対戦は、当然ながら「これは判定まで行かないだろう」との見方が大勢を占めていた。


序盤戦、ガードを固く締めて増田選手に接近を挑む比嘉選手の手数は多くない。増田選手はインサイドから得意の左ストレートを打ち込んだ。


増田選手の右フック、アッパーが比嘉選手のガードを割りヒット。




立ち上がり手数の少ない比嘉選手に対し、インサイドからのヒットを奪った増田選手がリードを奪った。しかし、比嘉選手も4回終盤に右クロスからの連打を見せ反撃。


第6ラウンド、偶然のバッティングにより比嘉選手は左目上をカット。


右ストレートから押し込んで左右フックを放つ比嘉選手に対し、増田選手は距離が空くと右フック、左ストレートを突き刺した。


押し込まれながらも増田選手は比嘉選手に決定打を許さなかった。


共に戦略を練った戦い。増田選手が時折見せた両腕をトリッキーな角度に上げて攻め込むスタイルは疑問だったが、比嘉選手は両腕を高く上げガードを固めながらの戦いで、これは良い面もあったが、本来の持ち味を出せないようにも感じられた。

共に抜け出せないまま迎えた最終ラウンド。両選手は死力を尽くしての打撃戦を展開。


最終ラウンド終了。勝者は増田選手。



公式スコアは池原信遂117-111、中村勝彦117-111で増田選手と、ピニット・プラヤドサブ(タイ)115-113で比嘉選手のスプリット。

世界チャンピオンバルトを腰にした増田選手と大和心トレーナー。心ちゃん、おめでとう!。
新王者は一度敗れている休養王者の堤聖也(角海老宝石)=13勝(8KO)無敗3分=選手との王座統一戦を熱望。堤選手が負傷から回復すれば、年内に実現されるだろう。これも好カード。
一方、敗れた比嘉選手も現役続行を表明。思わず訪れたチャンスに短い準備期間でよく戦ったと思うが、やはり戦い続けて来たものとの差があったように感じる。しかし、心が疲れていなければ、このような機会を良い経験として上積が期待出来る。野木トレーナー、もう一度比嘉選手をチャンピオンに。応援してますよ。
