7月25日(日本時間26日)、サウジアラビア・ジェッダのジッダ・スーパードームで開催された、マッチルーム・ボクシング&クイーンズベリー・プロモーション興行。メインイベントのヘビー級12回戦。元3団体統一世界ヘビー級王者でWBO3位、WBA4位、WBC、IBF5位アンソニー・ジョシュア(英)=29勝(26KO)4敗=と、クリスティアン・プレンガ(アルバニア)=20勝(20KO)1敗=の一戦は、ジョシュアが2回逆転KO勝ち。
豊富なキャリアを持つジョシュアに対し、10回戦の経験が3度だけというプレンガは全ての勝利をKOで終わらせている強打の持ち主で、ジョシュアの打たれ脆さだけが心配されたが、初回、それが現実のものとなる。先制攻撃のブレンガの右アッパーが決まるとジョシュアがダウン。

ジョシュアは笑顔を見せ再開に応じたが、ブレンガの右ストレートが炸裂すると、ジョシュアは大きく腰が砕け辛うじてロープに巨体の落下を助けられる。何とか凌いだジョシュアに詰め寄ったブレンガが右フックをねじ込むように打ち込むと、ジョシュアはバランスを崩しキャンバスへグローブをタッチ。再び8カウントが数えられた。
第2ラウンド、初回のチャンスを逃したブレンガは早くも息切れ、落ち着きを取り戻したジョシュアはブレンガに迫り、連打から右フックを打ち込みダウンを奪う。背中から倒れ込んだブレンガのダメージは甚大で、レフェリーはカウント途中で試合をストップ。ジョシュアが逆転KOで面目を保った。

噂される元WBC、WBO、IBF世界ヘビー級&WBAスーパー王者でWBC1位、WBA3位、IBF7位にランクされるタイソン・フューリー(英)=36勝(25KO)2敗1分=との大一番は、11月の開催決定が伝えられている。
129ポンド契約10回戦。WBA世界フェザー級14位の堤麗斗(志成)=4戦全勝(3KO)=選手と、アルビノ・エレーラ(メキシコ)=18勝(11KO)無敗2分=の一戦は、堤選手が2回28秒TKO勝ち。

初回、サウスポーの堤選手はジャブから左ボディを効かせエレーラを追い、連打からの左ストレートでダウンを奪う。8カウントで再開後、一気に出た堤選手の右フックでエレーラは2度目のダウン。ここも立ちあがり再開となったが両者もつれて倒れ込み、初回終了ゴング。
第2ラウンド、左ストレート、アッパーでエレーラをコーナーに追い込んだ堤選手が左ストレートを打ち込むと、エレーラははじけ飛ぶようにダウン。レフェリーはノーカウントで試合をストップした。初10回戦の堤選手が快勝。昨年11月に井上尚弥(大橋)選手のスパーリング・パートナーとして来日しているエレーラは何もする事が出来なかった。
WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ。王者ハムザ・シーラーズ(英)=23勝(19KO)無敗1分=に、同級7位サイモン・ザッヘンフーバー(ドイツ)=29勝(18KO)1敗=が挑んだ一戦は、シーラーズが判定勝ち。スコアは116-112、115-113、114-114。

シーラーズは5月23日(日本時間24日)にエジプト・ギザのピラミッド・パノラマ2で行われた王座決定戦で、アレム・ベギッチ(ドイツ)=29勝(23KO)1敗1分=を2回KOで破り獲得した王座の初防衛に成功。とはいえ、手数も少なく挑戦者のインファイトに手を焼き、満足できるような内容ではなかった。
IBF世界スーパーウェルター級タイトルマッチ。王者ジョシュ・ケリー(英)=18勝(9KO)1敗1分=に、同級4位(1、2位は空位)カオイミン・アギャルコ(アイルランド)=18戦全勝(7KO)=が挑んだ指名戦は、ケリーが判定勝ち。スコアはネルミン・アドロヴィッチ(ルクセンブルグ)114-113、マルコ・モラレス(ドイツ)115-112、カール・ザッピア(オーストラリア)115-112。

初防衛に成功したケリーはWBO、WBA世界同級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=36勝(32KO)無敗1NC=との王座統一戦を熱望。エディ・ハーンもケリーvsエニスの実現に前向きで、年内にも対戦が予想されるが、ケリーはこの試合で鼻柱を大きくカット。傷を整形する必要があり、回復までかなりの時間を要する事になりそう。
スーパーミドル級8回戦。WBC、WBO世界同級2位、IBF13位にランクされるジェイコブ・バンク(デンマーク)=19戦全勝(11KO)=と、IBF世界同級7位パヴェウ・アウグスト(英)=18戦全勝(7KO)=の一戦は、バンクが判定勝ち。スコアは80-72×3。
KOこそならなかったがIBF7位を一方的に打ち破ったデンマーク期待のバンクは、WBO王者シーラーズへの指名挑戦が、年内に実現する事になるだろう。
