WBA、WBC、WBO、IBF4団体の統一世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=61勝(39KO)2敗2分=の王座を、IBFが剥奪した事を表明。カネロが9月14日(日本時間15日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行う、WBA世界同級1位、IBF&WBO4位、WBC9位エドガー・ベルランガ(プエルトリコ)=22戦全勝(17KO)=との防衛戦は、残る3団体の王座を賭けたタイトル戦となる、
また、IBFは同級1位ウィリアム・スカル(キューバ)=22戦全勝(9KO)=と、同級2位ウラジール・シシュキン(ロシア・米/フロリダ州在住)=16戦全勝(10KO)=による王座決定戦を指令。ドイツを拠点に戦うスカルは、まだ著名選手との対戦はないが、シシュキンは2022年12月に元IBF世界同級王者のホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)=33勝(28KO)5敗=に12回判定勝ちを収めている。
スカルのプロモーター、アゴン・スポーツは、スカルが主戦場として来たドイツでの王座決定戦開催を希望。一方、シシュキンをプロモートするドミトリー・サリタは、DAZNの放映枠を持っており、自らの興行で開催を目指す意向を明らかにしている。今後の交渉が注目されます。
スカルvsシシュキンの勝者は上位ランカーとの指名戦が義務付けらる事になるが、その筆頭はトップランクと契約する同級3位クリスチャン・ムビリ(フランス)=27戦全勝(23KO)=となる。WBC1位、WBA2位、WBO3位にランクされるムビリは、8月17日(日本時間18日)にカナダ・ケベックシティのビデオトロン・センターで、WBC世界同級7位セルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)=15勝(10KO)5敗=と対戦する事が決定済。
そして、ムビリがデレイビャンチェンコに勝利した場合、新しくトップランクと契約した元WBO世界スーパーウェルター級王者で、WBC世界同級2位、WBO5位、WBA&IB7位にランクされるハイメ・ムンギア(メキシコ)=43勝(34KO)1敗=が、9月20日(日本時間21日)に米・アリゾナ州フェニックスで行われる、ムビリの練習仲間であるWBO世界同級2位、WBA4位、WBC6位、IBF8位エリック・バジニャン(カナダ)=32勝(23KO)無敗1分=に勝てば、ムビリvsムンギアがセットされるプランがある。しかし、新IBF王者へ挑戦の可能性もあるだろう。