9月28日(日本時間29日)、英・シェフィールドのパーク・コミュニティ・アリーナで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインカード。WBO女子世界ライト級タイトルマッチ。王者リアノン・ディクソン(英)=10戦全勝(1KO)=に、WBA女子世界スーパーウェルター級王者テリー・ハーパー(英)=14勝(6KO)2敗2分=が挑んだ一戦は、ハーパーが判定勝ち。スコアはアントニオ・マローニャ(イタリア)97-93、マルタ・レズナー(ポーランド)97-93、マイケル・アレクサンダー(英)96-94の3-0。

ディクソン有利の予想の中リングに登場したハーパーは戦前、「経験が鍵になる」と話していたが、ハーパーはスタートから足を使い動き、ジャブ、右ストレートをヒット。リズムに乗れないディクソンは、中盤、攻勢を強めたが、ハーパーは8回、右ストレートでディクソンの顎を跳ね上げ流れを取り戻すと、そのまま押し切った。

ハーパーは3月23日(日本時間24日)に英・シェフィールドのユーティリタ・アリーナで、サンディ・ライアン(英)=7勝(3KO)2敗1分=が保持していたWBO女子世界ウェルター級王座に挑んだが、初回から打ち込まれ4回が終了すると、続行を諦め棄権を選択。ライト級王座挑戦は再起戦だった。

2020年2月にWBC女子世界スーパーフェザー級も制している27歳のハーパーは、これで3階級制覇を達成。ライアン戦でのウェイトは66.2キロ。今回は61キロだった。プロモーターのエディ・ハーンは、ハーパーの次戦もビッグファイトになる事を公言。4階級制覇を目指す事になりそう。

アンダーカードには11月30日(日本時間12月1日)に英・バーミンガムのリゾート・ワールド・アリーナで、元IBF世界フライ級王者のサニー・エドワーズ(英)=21勝(4KO)1敗=と対戦が決まっている、IBF世界フライ級6位、WBC8位、WBO10位、WBA11位のガラル・ヤファイ(英)=7戦全勝(5KO)=が登場。

公式計量51.8キロでリングに登場したヤファイは、セルヒオ・オリバ(メキシコ)=9勝(7KO)8敗=と8回戦でグローブを交え3回1分49秒TKO勝ち。試合は第3ラウンド、ヤファイがワン・ツーから右アッパーを決め、さらに左ストレートを追い打ち。8カウントを聞いたオリバは続行に応じようとしたが、マイケル・アレクサンダー(英)主審は続行を許さず試合をストップ。ヤファイが力の違いを見せつけ、エドワーズ戦に弾みをつけた。