5月9日にフィリピン・セブのセブ・コロシアムで開催されたIBF世界ミニマム級挑戦者決定戦。同級3位シュ・テンシン(中国)=17勝(14KO)1敗=と、同級4位イアン・アブネ(フィリピン)=12勝(4KO)1敗2分=の一戦は、シュが判定勝ちで挑戦権を獲得。スコアは中村勝彦116-110、サノン・アウミム(タイ)1115-111、クリエンサック・トンホン(タイ)114-112。

IBF世界同級王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)=20勝(14KO)4敗1分=への指名挑戦権を獲得した、元WBOグローバル同級王者のシュは、中国・シンセンのワン・ヨンルイ率いるシンン・ジアンジー・プロ・コンバット・アカデミーに所属する29歳で、プロキャリアは7年。

しかし、ターゲットとなるタドゥランはWBO世界同級&WBAスーパー王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=14戦全勝(11KO)=との王座統一戦を希望。今年初めに交渉がなされたものの実現しなかったが、最近になり改めてコラーゾがSNSで対戦を呼びかけると、「さあ、実現させよう」と返信。実現が期待される。

Pedro Taduran

コラーゾが契約するゴールデンボーイ・プロモーションが、DAZNとの放送契約の延長に成功した事により、前回の交渉時より状況は上向いているが、問題はファイトマネー。3月14日(日本時間15日)に米・カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで行われた、WBA世界同級7位ヘスス・ハロ(米)=13勝(2KO)4敗=との防衛戦で、コラーゾが得たファイトマネーは15万ドル(約2390万円)。

どこまで引き上げられれば王者同士の対戦が実現するのかは不透明だが、今月に入りWBA、WBO世界ライトフライ級王者のレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)=16勝(9KO)4敗=が、ジムでコラーゾと練習を共にした際に、コラーゾと対戦の意思がある事を表明。

Oscar Collazo & Rene Santiago

双方に十分なファイトマネーが支払われれば、今年中にも対戦が実現するとして、それぞれ100万ドル(約1億5670万円)の保証を求めている。

プエルトリコ最大の多目的屋内アリーナ、ホセ・ミゲル・アグレロット・コロシアムを満員にする戦いになると言うサンティアゴは、これほど大規模な対戦は絶好のビジネスチャンスとなるだけでなく、それぞれの階級における両チャンピオンの歴史的なレガシーを、さらに確固たるものにするだろうと強調。

「友情はさておき、これはビジネス。彼(コラーゾ)も大きな報酬を狙っている」(サンティアゴ)。

しかし、コラーゾvsタドゥランは、サンティアゴvsコラーゾよりも実現性は高い。コラーゾもタドゥランに勝てば100万ドルに近づくことになるだろう。今後のゴールデンボーイと、MPプロモーションの動向が注目される。