5月23日(日本時間24日)にエジプト・ギザのピラミッド・パノラマ2で開催された、WBC公認世界ヘビー級タイトルマッチで、WBC、IBF世界同級&WBAスーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=24戦全勝(15KO)=に、元キックボクシング王者のリコ・ヴァーホーベン(オランダ)=1勝(1KO)1敗=が、約12年ぶりのプロボクシング試合で挑み、善戦の末に11回2分59秒TKO負けした試合結果を受け、マウリシオ・スライマンWBC会長は次回ランキングでヴァーホーベンのトップ15位入りを示唆。

また、王者ウシクの次戦はWBCが指令している暫定王者アギット・カバエル(ドイツ)=27戦全勝(19KO)=になるとして上で、その後にヴァーホーベンと再戦を支持する考えを明らかにした。

Mauricio Sulaimán

10回まではヴァーホーベンが明かに勝っていたとの意見が大勢を占める戦いを、WBA、IBFが世界戦として承認しなかった中で唯一承認したスライマン会長は、「多くの批判を浴びたが、今は何も言われない」と自画自賛。

ウシクがビッグな報酬だけを目当てに舐めてかかるのは予想できたが、その日その時の勝負がボクシング。極めて劣勢に立たされていたが何とか踏ん張り、「ダウンを奪わないと勝てない」と見られていた終盤戦で見事にダウンを奪う。立ち上がったヴァーホーベンには少しのロスタイムが与えられたが、再開後、一気に勝負を賭けたウシクの連打は底力を見せつけるものだった。

”リヤド・シーズン”を推進するサウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣は、ウシクの次戦はカバエル。そして、次にヴァーホーベンとの再戦だと語っているが、リングとの決別まで残り2戦とし、報酬を最優先とする考えを明らかにしているウシクは、もはや全てのベルトを維持する必要もないとも思われる。次戦に注目。