IBFは世界ウェルター級4団体統一王者テレンス・クロフォード(米)=40戦全勝(31KO)=の王座を剥奪。暫定王者だったジャロン・エニス(米)=31勝(28KO)無敗1NC=が、王者として認定された。IBFはクロフォードとエニスによる王座統一戦を指令していたが、9月24日(日本時間25日)までの交渉期限を前にした9月22日(23日)、クロフォードは7月に戦った前WBC、IBF&WBAスーパー王者エロール・スペンスJr(米)=28勝(22KO)1敗=から、即時再戦契約の履行を行使するとの意思表示を受け、エニスとの交渉に応じられない状況になっていた。

クロフォードは当初からスペンスJrが望めば即時再戦に応じる考えを明らかにしていたが、スペンスJrからのウェルター級リミット以上での試合には、一転、難色を示している。両者の再戦で対戦ウェイトを決める権利はクロフォードが持っており、両選手、陣営がどこで妥協点を見つける事になるのか興味深い。

また、9月12日(日本時間13日)に行われた、3位コディ・クロウリー(カナダ)=22戦全勝(9KO)=と、4位エコウ・エスマン(英)=19戦全勝(7KO)=によるIBF挑戦者決定戦の入札は、フランク・ウォーレンのクインズベリー・プロモーションが、単独入札の6万3千ドル(約930万円)で落札し、興行権を獲得している。

しかし、クロウリーはWBC1位にランクされ既にWBC王座への挑戦権を獲得しており、9月30日(日本時間10月1日)に米・ラスベガスで行われた暫定王座決定戦で勝利したマリオ・バリオス(米)=28勝(18KO)2敗=が、王者に昇格するような事があれば、バリオスとの対戦も考えられる。