WBA世界スーパーフェザー級暫定王者アルベルト・バティルガジエフ(ロシア)=11戦全勝(8KO)=の初防衛戦は、3月7日(日本時間8日)にロシア・モスクワで開催される、「IBAナイト・オブ・チャンピオンズ」興行のメインイベントで、同級15位ネリ・ロメロ(アルゼンチン)=18戦全勝(10KO)=を挑戦者に迎え行われる事が決定。
東京五輪フェザー級金メダリストのサウスポー、バティルガジエフは、昨年7月12日(日本時間13日)にロシア・セルプホフのIBAコロシアムで行われた暫定王座決定戦で、同級2位にランクされていたジョノ・キャロル(アイルランド)=24勝(7KO)3敗1分=を、9回TKOで破り王座を獲得。
暫定王者となったバティルガジエフは、レギュラー王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗1分=との対戦を義務付けられていたが、ローチは3月1日(日本時間2日)に米・ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで、WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=の持つ王座に挑戦する事が決定。
WBAはデービスとの対戦を優先させる為に、ローチ陣営から申し入れされた例外申請を、一度限りとして特別承認。ローチがデービスに勝った場合、5日以内にスーパーフェザー級、ライト級どちらの王座を保持して行くかを決め、敗れた場合は120日以内にバティルガジエフと対戦する事を義務付けた。また、バティルガジエフは、デービスvsローチが決定する前に、デービスへ対戦オファーを出したが、断れたことを明かしている。
挑戦者のネリはキャリア9年の36歳。元IBFラテン王者で、昨年2月にはWBOのラテン王座を獲得しているが、バティルガジエフの牙城を崩す事は難しいだろう。
3/15 WBAスーパーライト級挑戦者決定戦 2位vsアグルバvs10位ブラウン

ロシアのRCCボクシング・プロモーションは、3月15日(日本時間16日)にロシア・エカテリンブルグのRMKマーシャルアーツ・アカデミーで、WBA世界スーパーライト級2位ハリトン・アグルバ(ロシア)=15戦全勝(9KO)=と、同級10位ケビン・ヘイラー・ブラウン(キューバ)=6戦全勝(3KO)=による、世界王座への挑戦者決定戦を開催。
WBA世界同級は王者ホセ・バレンズエラ(米)=14勝(9KO)2敗=が、3月1日(日本時間2日)に米・ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで、同級5位ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米)=17勝(17KO)1敗=との初防衛戦に臨む事が決定。
同級1位にはオフィシャル・チャレンジャーの平岡アンディ(大橋)=24戦全勝(19KO)=選手が控えており、アグルバvsブラウンの勝者は、平岡選手の次の指名挑戦権を争う事になる。
また、2月4日(日本時間5日)に入札の開催が予定されていた、IBF世界ライト級2位(1位は空位)ザウル・アブドゥラエフ(ロシア)=20勝(12KO)1敗=と、同級4位レイモンド・ムラタラ(米)=22戦全勝(17KO)=による同級暫定王座決定戦は、アブドゥラエフをプロモートするRCCボクシングと、ムラタラをサポートするトップランクの双方からの申し出により、入札は延期。4月5日(日本時間6日)に米・ラスベガスでの開催を目指し、交渉が継続されている。