元世界4階級制覇王者でWBA世界スーパーフライ級4位ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=53勝(42KO)4敗=は、来月39歳の誕生日を迎えるが、まだボクシングを辞める考えがない事を地元メディアに語った。今年1月末にマナグアの病院で、左肩と左上腕二頭筋の手術を受けたロマゴンは、現在、リハビリの最中で顔つきはふっくら。
「今年はリハビリに専念したい。でも、来年は3試合をこなして、その後に引退を発表したいと思います。どんな試合でも引き受けるつもりですが、最後の試合は母国で行いたい」(ゴンサレス)
ゴンサレスは昨年9月12日(日本時間13日)にニカラグア・マナグアのアレクシス・アルゲリョ体育館で、ヘクター・ロブレス(メキシコ)=14勝(4KO)9敗3分=に10回判定勝ちした試合で左肩を負傷。「2025年がボクシング人生最後の年になる」と話していたキャリアは中断されていた。

長いブランクの後の復帰に付いてゴンサレスは、2019年2月29日(日本時間3月1日)に米・テキサス州フリスコで、WBA世界スーパーフライ級王者カリ・ヤファイ(英)=27勝(15KO)2敗=を9回TKOで破り、世界王座返り咲きを果たした事を引き合いに出し、「あの1年の休養があったおかげで、僅か1試合だけで王座に復帰する事が出来たんだ」と振り返った。
2018年11月にロードワーク中に膝の半月板を負傷し手術を受け、約1年3ヶ月のブランクを作ったロマゴンは2019年12月23日に横浜アリーナで、ディオネル・ディオコス(比)=18勝(4KO)10敗3分=を2回TKOで破りリング復帰を果たすと、僅か2ヶ月のスパンでヤファイと対戦していた。
「40歳で引退したい。そうするつもりだ。全てがうまく行くと、神を信じて疑わない」(ゴンサレス)
復帰への執念を見せるゴンサレスの今後が注目されるが、現在、ニカラグアではボクシング界の人材不足が懸念されている。そんな中、ゴンサレスが次期世界チャンピオン候補として推すのが、16戦全勝16KOというパーフェクトレコードを持つ21歳のジョーダン・オロスコ(ニカラグア)。

WBA米大陸ゴールド王者で、WBA、WBO世界バンタム級11位にランクされるオロスコは、2ラウンドまでのKOが10試合あるが、一発に威力を秘める強打者ではなく、柔軟性のある試合運びと多彩な連打が持ち味で、左のボディ打ちが巧い。身長は170センチ。米・フロリダ州マイアミに本拠を置くM&Rボクシング・プロモーションと契約。
最近8試合は米国で戦っており、次戦も6月13日(日本時間14日)に米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで開催されるモスト・バリュアブル・プロモーション(MVP)興行で、10回戦への出場(対戦相手未定)が決まっている。
元世界4階級制覇王者から世界チャンピオンになる器だと認められたオロスコは、まだ試されていないが、洗練されたボクシングスタイルはロマゴンを彷彿させるのもがある。今後、ステップアップを経て世界上位に進出してくるのは間違いないだろう。
