5月30日(日本時間31日)に米・カリフォルニア州サンディエゴのタウン&カントリー・ホテルで開催された、エディ・レイノソ主導興行のメインイベントで行われた、WBC世界フライ級挑戦者決定戦は、同級1位フランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=42勝(28KO)6敗1分2NC=が、同級2位アンジェリーノ・コルドバ(ベネズエラ)=19勝(12KO)1敗2分1NC=を12回判定で破り挑戦権を獲得。スコアは116-111、115-112、115-112。
ロドリゲスJrは昨年6月21日(日本時間22日)に英・バーミンガムで行われた、暫定王者ガラル・ヤファイ(英)=9勝(7KO)無敗1NC=戦で一度は勝者となったが、自主的アンチドーピング協会(VADA)によるドーピング検査で、興奮剤ヘプタミノールの陽性反応が検出され、WBCは判定勝利の結果を覆し、ノーコンテストに変更するよう試合を管理したBBBofC(英国ボクシング管理委員会)に要求。
UKAD(英国アンチ・ドーピング機構)は今年に入り3月30日(日本時間31日)付けで、ロドリゲスJrの尿検体から競技で禁止されているオクトドリン、ヘプタミノール、オキシロフリンの陽性反応が検出されたことを確認。2025年7月30日(日本時間31日)から世界アンチ・ドーピング規程(WADC)に基づくすべての競技活動から2年間の出場停止処分を科した。

しかし、WBCは独自の調査でロドリゲスJrがオクトドリンで汚染されていた可能性のある、「リポドレン」を意図せず摂取していたと断定。UKADの決定には従わず、WBCとロドリゲスJrとの間で締結された、公正かつ公平な裁定合意に基づき、ロドリゲスJrがWBC認定の試合へ出場する事を容認。世界戦での薬物陽性から僅か1年足らずで、再びWBC世界戦への出場権を獲得した。
WBC世界同級はWBA王座も保持する王者リカルド・サンドバル(米)=27勝(18KO)2敗=が、WBCからヤファイとの対戦を指令され、6月6日(日本時間7日)に英・シェフィールドで対戦が決まったが、ヤファイの負傷によりキャンセル。急遽、サンドバルは6月20日(日本時間21日)に米・カリフォルニア州オーシャンサイドのフロントウェーブ・アリーナで、WBO世界同級1位、WBC6位、WBA13位にランクされるヨアリ・モスケダ(メキシコ)=15戦全勝(12KO)=との防衛戦が決まった。
サンドバルvsモスケダの勝者はヤファイとの対戦が指令されると思われるが、WBA王座との絡みもあり、33歳のロドリゲスJrが王者へ挑戦できるのは少し先になる。しかし、ウェイト調整が楽ではない事もあり、再び意図しない不祥事態が発覚しない事を願いたい。
