WBOは世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペス(米)=21勝(13KO)1敗=に対し、2月15日(日本時間16日)に英・マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナで行われる、同級1位アーノルド・バルボサJr(米)=31戦全勝(11KO)=と、同級2位ジャック・カテロール(英)=30勝(13KO)1敗=による、暫定王座決定戦の勝者との対戦を正式に指令。2月15日(日本時間16日)から180日以内、8月14日(日本時間15日)が対戦期限とされている。
ビッグマネーを追い求めるロペスは、”リヤド・シーズン”を主導する、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣と3試合のプロモート契約が交渉中であることが明らかになっており、対戦相手候補の筆頭にIBF世界同級王者リチャードソン・ヒッチンズ(米)=19戦全勝(7KO)=が挙げられている。
このWBOからの指令により、ロペスがその期限を前にヒッチンズとの王座統一戦に乗り出すことが、より現実的になったと思われる。今後の動向に注目。
WBOフェザー級2位ケガイvs元世界1位ゴンサレス
WBO世界フェザー級2位アーノルド・ケガイ(ウクライナ)=22勝(14KO)1敗1分=は、3月8日(日本時間9日)に米・カリフォルニア州ロングビーチのサンダー・スタジオで開催れる、ProBox TV 放映興行のメインイベントで、元WBO世界同級1位のジョエ・ゴンサレス(米)=26勝(15KO)4敗=と対戦する。
ケガイは昨年IBFから同級2位にランクされていたレラト・ドラミニ(南ア)=20勝(11KO)3敗=との挑戦者決定戦を指令され、4月30日(日本時間5月1日)に行われた入札では、ケガイを契約するトップランクの6万5千ドル(約1030万円)を上回った、プレミア・ボクシング・チャンピオンズを代表するTGBプロモーションが、7万1千ドル(約1120万円)で興行権を落札。
しかし、ケガイは期限までに契約書に署名せず出場を辞退。変わって亀田和毅(TMK)=42勝(23KO)4敗=選手が、ドラミニと世界王座への挑戦権を争う事になり、昨年8月24日に大阪・大和アリーナで行われた挑戦者決定戦で、ドラミニを12回判定で破り、雪辱を果たすと共に、世界王座への挑戦権を手に入れている。
アマ時代、ジェルボンテ・デービス(米)に2度勝っているゴンサレスは、過去3度の世界戦で敗北。2023年9月15日(日本時間16日)に米・テキサス州コーパスクリスティのアメリカン・バンク・センターで、ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)=30勝(17KO)3敗=が保持していた、IBF世界フェザー級王座に挑み判定で敗れて以来の再起戦となる。
現在は世界ランキングから外れているが、ケガイに勝てば再び世界上位進出となるゴンサレスは、派手さはないが地力は十分あり、コンディションさえ整えれば好勝負を演じられそう。
アンダーカードには、昨年12月13日(日本時間14日)に米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで行われた、WBA世界バンタム級暫定王座決定戦で、アントニオ・バルガス(米)=19勝(11KO)1敗1NC=に10回TKOで敗れた、同級13位ウィンストン・ゲレロ(ニカラグア)=22勝(13KO)1敗=が出場。カツマ・アキツギ(米)=12戦全勝(3KO)=と対戦する。