速報中野幹士vs17戦16勝マルケスフェザー級10回戦米・ラスベガストップランク興行アンダーカード

2025-05-05

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５月4日（日本時間5日）、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催されたトップランク興行。フェザー級10回戦。OPBF東洋太平洋フェザー級級王者で、IBF世界同級8位、WBA、WBC10位、WBO11位にランクされる中野幹士（帝拳）＝12戦全勝（11KO）＝選手と、元NABO同級王者ペドロ・マルケス（プエルトリコ）＝16勝（10KO）1敗＝の一戦は、中野選手が４回1分58秒TKO勝ち。

サウスポーの中野選手は米国リング初登場。対するマルケスは、現在15連勝中。中野選手は落ち着いた立ち上がりで自分の距離をキープ。、左ストレートを伸ばし、ボディアッパー。マルケスの右は届かない。2回、中野選手のワン・ツー・ストレートがマルケスのガードを突き抜けマルケスはダウン。再開後、右フックで２度目のダウンを奪ったが、立ったマルケスは反撃の姿勢を見せる。

３回、中野選手の左ストレートでマルケスはまたもやダウン。ここも再開に応じたマルケスは、思い切った左右を強振するが、中野選手はよく見て左ストレートをカウンター。

４回、マルケスはジャブからシャープな右ストレートを放ち、中野選手に迫る。しかし、中野選手は動じず左トレートから右フックを、マルケスのボディに決め、ダウンを奪う。マルケスは再開に応じたが、再び右フックがボディにめり込むと、またもやキャンバスへ落下。試合は即座にストップされた。

中野選手がダウン経験のなかったマルケスから５度のダウンを奪い完勝。ガードの隙間をきれいに割った左ストレートは見事だった。世界の予感を感じさせる試合でした。

WBOインターコンチネンタル・ウェルター級王座決定10回戦。東京五輪代表からプロデビュー。2022年12月にトップランクと契約した、WBO世界ウェルター級10位、WBC15位にランクされるロハン・ポランコ（ドミニカ）＝15戦全勝（10KO）＝と、元世界挑戦者のファビアン・マイダナ（アルゼンチン）＝24勝（18KO）3敗＝の一戦は、ポランコが判定勝ち。

26歳の新鋭ポランコは、世界戦も経験しているマイダナに対し、臆することなく初回からプレスを掛け、ジャブを放ち強い右ストレートを打ち込んだ。2回、出て来たマイダナにポランコはエル字ガードから強烈な右を叩き込み押し返す。

3回、プレスを掛け右を打ち込んで来るポランコに、マイダナは得意の右カウンターを合わせるが、ポランコの前進は止まらず、ボディ攻撃から右ストレート。4回、ポランコは圧力を強め体ごと右を叩きつける。マイダナはロープを背にカウンターを狙うが、ダメージを感じさせる。

5回、ポランコの圧力の前にマイダナは後退を繰り返す。ポランコは強いジャブをを当て、右強打を叩きつけた。6回、開始と共にマイダナが出たが、ポランコはすぐに押し返し攻勢。

7回、マイダナは後退するばかり。ロープを背にポランコの攻撃に耐えるが、左フックを受けると腰を落とした。8回、展開は一方的となり、マイダナはポランコの攻勢に耐えるのに精一杯。時折放つブローも空を切る。

9回、意を決したようにマイダナが出るが、ポランコの強いジャブで押し返えされ何も出来ない。最終ラウンド、KOを狙うポランコの攻勢を必死に交わすマイダナに、ラスト30秒、ポランコの右ボディアッパーが突き刺ささると、マイダナはダウン。カウント9で立ったマイダナは、ポランコのアタックを懸命に凌ぎ、試合終了ゴングを聞いた。スコアは100-89×3。

NABFジュニア・スーパーライト級王座決定8回戦。元WBA&IBF世界スーパーウェルター級王者フェルナンド・バルガスを父に持つ、エミリアーノ・バルガス（米）＝13戦全勝（11KO）＝と、ファン・レオン（スペイン）＝11勝（2KO）2敗1分＝の一戦は、バルガスが2回1分40秒TKO勝ち。

初回、バルガスはスピード充分のワン・ツーでレオンに迫るが、レオンも強気で前進し応戦。右アッパーを突き上げた。2回、距離を詰めて来るレオンにバルガスは、右ストレートを叩きつけダウンを奪う。立ち上がり再開に応じたレオンだが、バルガスは右フックから左フックを強振。キャンバスへ落下したレオンは、後頭部をキャンバスに打ち付け、試合はストップされた。