WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米)=9勝(6KO)1敗=の次戦は、同級1位の指名挑戦者フアン・カルロス・カマチョJr(プエルトリコ)=19勝(8KO)1敗1NC=を相手に行われる。オラスクアガは3月13日に東京・両国国技館で、元世界2階級制覇王者京口紘人(ワタナベ)=19勝(12KO)3敗=選手を12回判定で破り2度目の防衛に成功。今度が3度目の防衛戦となる。

試合はWBA世界バンタム級王者 堤 聖也(角海老宝石)=12勝(8KO)無敗3分=選手が目の負傷により、WBAから指令されていた同級暫定王者アントニオ・バルガス(米)=19勝(11KO)1敗1NC=とのWBA王座統一戦を辞退。堤選手に代わって同級3位比嘉大吾(志成)=21勝(19KO)3敗2分=選手が対戦する事になった暫定戦と同じく、7月下旬に日本開催の複数世界戦興行で行われる。

28歳のカマチョJrは、キャリア9年、身長163センチのオーソドックス・スタイル。唯一の黒星はキャリア7戦目の6回戦で0-2判定負けを喫したもので、昨年10月30日(日本時間31日)にプエルトリコ・ウマカオで、現在WBO世界スーパーフライ級14位にランクされるジェイソンママ(フィリピン)=20勝(10KO)2敗1分=に10回判定勝ちを収め、空位だったNABO同級王座を獲得。

Juan Carlos Camacho Jr vs Jayson Mama

しかし、試合は初回にママの右ストレートを喰い後方へバランスを崩すようにダウン。9回には再び右ストレートを相打ちのタイミングでもらい、今度は前のめりに両手を付くダウン。いずれもすぐに立って再開に応じ、たが、公式スコアはチャーリー・ルイズ(米・プエルトリコ在住)96-92、フランシス・ジャクソン(米領ヴァージン諸島)95-93でカマチョJr、モハマド・アキル・タマノ(フィリピン)96-92ママのスプリットだった。

今年は3月29日(日本時間30日)にメキシコ・カンクンに遠征。ダビッド・ウンベルト・タピア(メキシコ)=6勝(1KO)7敗2分=に8回判定勝ちしたが、メキシコ人ジャッジ3人のスコアは、77-74、76-75、75-76のスプリットとなっている。

カマチョJrはママに勝利した後、昨年12月に発表されたWBOランキングで1位にランクされていたフランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=39勝(27KO)6敗1分=が、スーパーフライ級3位に移動し、代わってトップの座に就いている。

オラスクアガは好戦的なカマチョJrとは噛み合いそうで、パワー、タフネスに勝る王者が力でねじ伏せる可能性が高いと見るが、果たしてどうか。正式決定が待たれます。