IBF世界スーパーミドル級3位オスレイス・イグレシアス(キューバ)=13戦全勝(12KO)=は、9月4日(日本時間5日)に4団体統一世界同級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)2敗2分=への、IBF王座挑戦権を賭けた戦いに出場する事を表明。
対戦相手は同級2位(1位は空位)ウラジール・シシュキン(ロシア / 米・フロリダ州在住)=16勝(10KO)1敗=が有力で、シシュキンは昨年10月19日(日本時間20日)にドイツ・ベルリン郊外、ファルケンセのシュタンツァーレで行われた、IBF世界同級王座決定戦で、ウィリアム・スカル(キューバ / ドイツ・ベルリン在住)=23勝(9KO)1敗=に12回判定で敗れたが、判定は大いに物議を醸し、IBFは即時再戦を指令。
IBF王座を獲得したスカルは、5月3日(日本時間4日)にサウジアラビア・リヤドで、カネロとの4団体王座統一戦に臨んだが、両者、全く見せ場のない凡戦の末にカネロが判定勝ちで、4団体王座統一に成功。
カネロは9月13日(日本時間14日)に米・ラスベガスのアレジアント・スタジアム(最大7万2千人収容)で、2階級で4団体王座統一を成し遂げている、WBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=の挑戦を受ける事が決定。

カネロのファイトマネーは1億ドル(約144億3千200万円)ともいわれ、来年には史上初の報酬総額10億ドル(約1,443億2千万円)を稼いだボクサーになると予測されている。
カネロの対戦相手に選ばれる事は、キャリア最大の桁外れのファイトマネーが得られるとあって、スーパーミドル級ランカーは、カネロとの対戦を目指すが、IBF以外の団体は対戦指令を発しないという状態が続いている。
”エル・トルネード”(竜巻)の異名を持つ27歳ののイグレシアスは、189センチの長身から繰り出す強打で、プロ転向以来KOの山を築いて来た。
6月27日(日本時間28日)にカナダ・ケベックシティのビデオトロン・センターで開催される、WBC世界同級暫定王座決定戦で、同級7位マチェイ・スレツキ(ポーランド)=33勝(13KO)3敗=と対戦する、同級1位クリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=と同じ、アイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントによりプロモートされている。