WBC、IBF世界ヘビー級&WBA世界同級スーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=23戦全勝(14KO)=が、5月23日(日本時間24日)にエジプト・ギザのピラミッド特設会場で、元クックボクシング王者のリコ・ヴァーホーベン(オランダ)と、WBC世界ヘビー級タイトルを賭けて対戦する事を、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣と、リング・マガジンが正式発表。放映はDAZN。
39歳のウシクは昨年7月19日(日本時間20日)に英・ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた、IBF世界同級王者ダニエル・デュボア(英)=22勝(21KO)3敗=との4団体世界王座統一戦で5回KO勝ち。4団体統一王者となったが、WBOから義務付けられたファビオ・ウォードリー(英)=20勝(19KO)無敗1分=との対戦を回避。WBO王座を返上している。

4月に37歳の誕生日を迎えるヴァーホーベンのプロボクシングキャリアは僅か一試合。2014年4月にドイツ・ダルムシュタットで、6戦5KO負け1NCという戦歴のヤノシュ・フィンフェラ(ハンガリー)に2回KO勝ち。
プロキャリア僅か一戦でWBC世界ヘビー級王座へ挑戦のチャンスを与えられたヴァーホーベンは、「私は12年間、誰もが認めるヘビー級キックボクシング王者として君臨し、目指したことは全て成し遂げたが、これは自分にとって究極の挑戦だ。ピラミッドの前で歴史を作る」と、強い意欲を示している。
WBCは世界ヘビー級戦として承認するが、IBF、WBAがどう対処するのかは今の所未定で、何でもありのWBAはともかく、ルールに厳格なIBFがどう動くのかが注目されている。

IBF世界同級は、3月28日(日本時間29日)に米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催される、フンドラvsサーマン興行のアンダーカードで、同級3位フランク・サンチェス(キューバ)=25勝(18KO)1敗=と、東京五輪スーパーヘビー級銀メダリストで同級4位の26歳のサウスポー、リチャード・トーレスJr(米)=14戦全勝(12KO)=による挑戦者決定戦が行われる事が決まっている。
お金になる対戦相手を模索して来たウシクだが、まさかエジプトで元キックボクサーと対戦するとは誰も予想しておらず、世界に衝撃が走っている。そして、WBCがいち早く世界タイトル戦として承認した事に対しては、大きな批判が渦巻いている。
あと数戦で引退を考えているウシクはヴァーホーベン戦の後は、4月11日(日本時間12日)に英・ロンドンでリング復帰が決まり、WBA世界ヘビー級6位アルスランベク・マフムドフ(ロシア)=21勝(19KO)2敗=と対戦する、元統一王者タイソン・フューリー(英)=34勝(24KO)2敗1分=との3度目の対戦を目指すと思われる。
