6月26日(日本時間27日)、WBA世界選手権委員会は世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=を休養王者と認定する事を正式に決定。WBAは遅まきながら、「デービスの法的状況を精査し、現在進行中の訴訟手続きにより、短期的および中期的に選手権における義務を履行できなくなる可能性がある」との判断を下した。
空位となった王座は同級1位フロイド・スコフィールド(米)=19戦全勝(13KO)=と、同級2位ルーカス・バハディ(米)=20戦全勝(15KO)=により争われる事も決議された。
WBAは昨年3月1日(日本時間2日)に米・ニューヨークでラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗3分=と引き分けて以来、リングを遠ざかっているデービスの王座保持に腐心。デービスを休養王者とし、スコフィールドvsバハディの王座決定戦を承認しておきながら、デービスに復帰の動きが出ると承認を取り下げるという暴挙に出た。
これに怒ったスコフィール陣営は、法的措置を辞さない構えでWBAに抗議。WBAは5月23日(日本時間24日)付けでデービスに対し、スコフィールドとの対戦を指令。交渉期限は6月22日(日本時間23日)までとなっていた。

だが、デービスはWBAの期待を裏切り、2020年11月に米・メリーランド州ボルチモア市中心部で起こした、4人が負傷したひき逃げ事件により言い渡された保護観察違反の罪により、先月末、メリーランド州当局から再び逮捕状が発行され、指名手配された。
先週、WBO世界ウェルター級王者デビン・ヘイニー(米)=33勝(15KO)無敗1NC=が、デービス陣営から対戦オファーが届いた事を明らかにし、デービスは新トレーナーにデビッド・ベナビデスの父であるホセ・ベナビデス・シニアを迎える事を決め、南フロリダでテスト・トレーニングも行なっていたと伝えられてが、この対戦には懐疑的な見方が強い。
デービスには新王者との対戦権利が与えられるが、数々の不祥事による多額の支払い義務があり、リングでビッグマネーを得る必要がある。破産状態となったかつての師匠フロイド・メイウェザーJr(米)の二の舞とならぬことを願うばかりだが、リング・ビジネス社会からの信用も失墜しており、今後の見通しは暗い。
