9月23日(日本時間24日)、英・ウェンブリーのOVO・アリーナで開催された、WBO世界ヘビー級暫定王座戦。王者チャン・ツィーレイ(中国)=25勝(20KO)1敗1分=に、前王者ジョー・ジョイス(英)=15勝(14KO)1敗=が挑んだダイレクトリマッチは、チャンが第3ラウンド3分7秒KO勝ち。
4月以来の再戦となった試合は、初回、静かな立ち上がりから第2ラウンドに入ると、サウスポー、チャンの左ストレート、右フックが当たり始める。迎えた第3ラウンド終了間際、チャンの右フックがカウンターでヒット。右を振っていたジョイスはたまらず前のめりにキャンバスへ倒れ込み、スティーブ・グレイ(英)主審のテンカウントを聞いた。
初戦ではチャンのサウスポー・スタイルから放たれる左ストレート、右フックにジョイスは対応できず、右目を大きく腫れあがらせ6回TKO負け。試合後、ジョイス陣営は即時再戦条項を行使。ジョイスのマネージャー、アダム・モラレーは「あの試合は、そのまま続けていればジョイスが勝っていたと思う」と敗因は負傷によるものとしていた。しかし、40歳のチャンは前回の勝利がマグレでない事を証明し、38歳のジョイスはキャリアの前途に暗雲が立ち込める事になった。