IBFが指令した世界スーパーウェルター級王者ジャーメル・チャーロ(米)=35勝(19KO)2敗1分=と、同級1位バカラン・ムルタザリエフ(ロシア/米・カリフォルニア州在住)=21戦全勝(15KO)=の指名戦は、11月21日(日本時間22日)に、米・ニュージャージー州スプリングフィールドのIBF本部で入札の開催が決定。
2019年11月2日(日本時間3日)に、米・ラスベガスで行われたIBF指名挑戦者決定戦で、ホルヘ・フォルテア(スペイン)=24勝(9KO)3敗1分=に12回判定勝ちして王座への挑戦権を獲得して以来、チャーロと同じプレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行に出場して来たムルタザリエフは、ワシル・ロマチェンコ、オレクサンドル・ウシクらと同じく、エギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)によってマネージメントされ、これまで長い間、世界挑戦の機会を待たされてきたが、今度は譲るつもりがない。
チャーロは9月30日(日本時間10月1日)に米・ラスベガスで、4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=60勝(39KO)2敗1分=に4団体統一王者として挑んだが、リングに上がった時点でWBO王座は剥奪され、試合でも良い所なく12回大差の判定負け。
ビッグな報酬を得たが、全ての例外は使い果たしており、今後は報酬にこだわらず、各団体の指名戦を消化しなければ、保持する王座は失って行く可能性が高い。チヤーロはウェイトを上げる計画もあるが、カネロ戦での内容が悪く、一気に商品価値が下がった感があり、まずは名誉回復の勝利が求められるが、果たしてどんな選択をするのか。