WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ。王者ローランド・ロメロ(米)=15勝(13KO)1敗=vs同級2位イサック・”ピットブル”・クルス(メキシコ)=25勝(17KO)2敗1分=。3月30日(日本時間31日)、米・ラスベガス、T-モバイル・アリーナ。プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。
ロメロはイスマエル・サラストレーナーと新コンビを組んで初めての試合。
初回、クルスの左フックでグラリとしたロメロは、以後もこのパンチに苦しめられた。
5回、クルスのボディ攻撃に対し、ロメロは右ストレートで対抗。しかし、ホールディングで減点を取られる。
8回、クルスの左フックでロメロはピンチ。
クルスはここぞとばかりに一気の連打でロメロに迫る。
トーマス・テイラー(米)主審は試合をストップ。TKOタイム8回56秒。
クルスがついに世界王座を獲得。上写真左はクルスの代理人ショーン・ギボンズ(米)。
7回までのスコアはマックス・デルーカ(米)69-63、パトリシア・モース・ジャーマン(米)68-64でクルスと、クリス・フローレス(米)66-65でロメロ。2回から6回まで全てロメロにポイントを与えたフローレスの採点は、大きな批判を受けている。
クルスの左はWBA立会人ホセ・オリバー・ゴメス(パナマ)。念願の世界王座を獲得したクルスは、WBC王者デビン・ヘイニー(米)=31戦全勝(15KO)=との対戦を希望。また、IBF王者スブリエル・マティアス(プエルトリコ)=20勝(20KO)1敗=をプロモートするエディ・ハーンは、クルスvsマティアスを実現させたいとしており、実現が期待される。独特のスタイルを持つピットブル・クルスは、誰とマッチアップしても面白い試合を見せてくれるだろう。