2階級制覇のWBC世界フライ級王者寺地拳四朗(BMB)=24勝(15KO)1敗=選手と、WBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)=21勝(11KO)2敗1分=選手による世界王座統一戦が、3月13日(木)に東京・両国国技館で開催される事を帝拳プロモーションが発表。「U-NEXT BOXING2」のメインイベントとして行われる。

同日はトリプル世界戦となり、WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米)=8勝(6KO)1敗=に、元世界2階級制覇王者で同級14位にランクされる京口紘人(ワタナベ)=19勝(12KO)2敗=選手が挑むタイトル戦の他、WBO世界ライトフライ級王者岩田翔吉(帝拳)=13勝(9KO)1敗=選手が初防衛戦で、元暫定王者で同級2位の指名挑戦者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)=13勝(9KO)4敗=と対戦する。

ライトフライ級王座を返上しフライ級に転じた寺地選手は、昨年10月13日に東京・有明アリーナで行われたWBC世界フライ級王座決定戦で、”チーム・カネロ”の元王者クリストファー・ロサレス(ニカラグア)=37勝(22KO)7敗=を圧倒。11回開始早々ストップ勝ちで、2階級制覇に成功。

一方の阿久井選手は昨年1月23日に大阪・エディオンアリーナ大阪で、無敗のテクニシャン、アルテム・ダラキアン(ウクライナ)=22勝(15KO)1敗=の保持していたWBA世界フライ級王座を攻略。その後、2度の防衛に成功している。

ネームバリュー、過去の実績で断然上回る寺地選手は、減量苦から解放された事がロサレス戦では好結果と出たが、今度がまだフライ級転向2戦目。阿久井選手をスーパーリングで圧倒しても、試合での体力面、打ち気にはやった場合の耐久力等、いくばくかの不安も残されている。

過去の何度も行なわれたスーパーリングでは歯が立たなかったという阿久井選手は、「僕が出来る事もある。KO勝利を目指して頑張ります」と、予想不利も気にせず自分のボクシングで寺地選手を撃破する意欲を見せている。世界戦17試合目となる寺地は、阿久井選手を破り、念願の4王座統一に進みたい考え。ついに実現した日本人選手フライ級トップによる世界王座統一戦。本当に楽しみな試合です。

京口選手は「フィジカル、パンチが強く、タイミングもいい。素晴らしい選手」と、オラスクアガをリスペクトしながらも、「勝つ事だけを考える」と、3階級制覇達成に意欲満々。初防衛戦となる岩田選手は、「より強くなった姿を見せたい」と語り、指名挑戦者を破った後、IBF世界同級王者矢吹正道(LUSH緑)=17勝(16KO)4敗=選手との王座統一戦実現を、改めて希望した。試合の模様はU-NEXTにより独占ライブ配信される。