5月30日(日本時間31日)、米・テキサス州ヒューストンのフェルティッタ・センターで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインイベント。WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者オシャキー・フォスター(米)=24勝(12KO)3敗=に、元WBA世界フェザー級王者で同級2位のレイモンド・フォード(米)=18勝(8KO)1敗1分=が挑んだタイトル戦は、フォスターが判定勝ち。
地元での凱旋防衛戦となったフォスターは、サウスポーのフォードに対し速いジャブ、右ストレートを伸ばしスタート。フォードの左ストレートはステップバックで外した。終了間際、フォスターが回り込むような形でフォードを押すと、フォードがロープの間からリング下へ転落するアクシデントがあったが、けがはなかった。
3回、ギアを上げたフォスターは速い左右ストレートをヒット。フォードはガードを上げ前に詰めて出るが、フォスターは巧く回り込む。しかし4回、フォードも左ストレートをヒット。試合は抜群のハンドスピードを持つ両者による、高度な高速戦が展開されて行く。
7回、フォスターが右ストレートでボディを突くとフォードの動きが落ちる。8回もフォスターが先手を取り、左右ストレートから右ボディアッパー。9回、フォスターは左フックを決め、右ストレート。フォードのパンチはフォスターの速いステップの前に交わされる事が多くなった。10回、フォードが圧力を強め左ストレート、右フックを放ち強引に前進。

11回はフォスターが仕掛け、右ストレート、左フックをヒットし連打でフォードを追った。最終ラウンド、フォードはカウンターを狙うが空を切り、フォスターは変わらぬスピードで距離を支配。中盤以降、優勢のうちに試合終了ゴングを聞いた。公式スコアは118-110、116-112、114-114。
8ポイント差はないが、ドローもなく、フォードの表情が勝敗を物語っていた。勝者フォスターは試合後のリング上に登場したシャクール・スティーブンソン(米)と激しくやり合った。対戦を強く希望しているが果たしてどうか。今後に注目。
セミファイナルのライト級10回戦。チャーリー・シーヒー(米)=12戦全勝(7KO)=と、ナイキ・セラン(コロンビア)=20勝(14KO)2敗=の一戦は、シーヒーが9回1分51秒TKO勝ち。
ジャブを上下に散らしたシーヒーは、続く左フック、右ストレートでセランを攪乱。正面に立つセランは手が出ず、時折放つ右も空を切り、序盤からシーヒーが快調にポイントをピックアップ。パワーに勝るセランは逆転の一発を狙うが、8回、シーヒーの右をカウンターで打ち込まれ後退。
9回、開始から積極的出たシーヒーはワン・ツーからのボディ攻撃でセランの動きを止めると、一気に詰め寄り連打から見事な右ストレートを叩き込みダウンを奪う。前のめりにキャンバスへ落下したセランを見たラウル・カイズJr(米)主審は即座に試合をストップ。見事なフィニッシュだった。

27歳のシーヒーは2017年の全米選手権銀メダリストで、2021年にトップランクかプロデビューを果たしたが、今年4月にマッチルーム・ボクシングと契約。当初はジャレット・ゴンサレス・キロス(メキシコ)=19勝(13KO)2敗=と空位のNABF北米王座を賭けて対戦の予定だったが、4日前になってセランに変更されていた。
スーパーウェルター級8回戦。パリ五輪ウェルター級銅メダリストのオマリ・ジョーンズ(米)=6戦全勝(4KO)=と、ディエゴ・ズニガ(米)=9戦全勝(6KO)=が対戦。初回、速いジャブからスタートしたジョーンズは左フックを決め先制のダウンを奪うと、2回には右オーバーハンドを叩き込んだ。
4回、ジョーンズは強い右を叩き込みズニガをよろめかせ連打で追うがズニガも粘る。6回は右ストレートをボディに打ち込みズニガの動きを止めた。KOを狙うジョーンズは7回、右ストレートを打ち抜き、最終ラウンドもワン・ツーからの連打でズニガに迫ったが、果たせず試合終了ゴング。80-71×3の判定でジョーンズの手が挙がった。しかし、ステップアップへの道のりは険しそうだ。
