WBOは世界ライトフライ級王者岩田翔吉(帝拳)=13勝(9KO)1敗=選手の次期指名挑戦者に、元暫定王者で2位のレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)=13勝(9KO)4敗=を指令。同級1位にはレジー・スガノブ(フィリピン)=16勝(6KO)1敗=がランクされており、スガノブ陣営はWBOに対し指名挑戦者としての認定を要請。
スガノブ陣営からの要請に対し、WBOは世界選手権委員会で協議する旨を通知したが、これに呼応するようにサンティアゴ擁する、オールスター・ボクシングのフェリックス・ザバラJrは、サンティアゴを指名挑戦者とするよう要請。WBOは両陣営からの申し出をルールに基づき検討した結果、サンティアゴを次期指名挑戦者として指名した。
WBOは最近の試合の対戦相手の質を考慮。スガノブは過去1年間、WBOにランキングされている選手と戦っておらず、1位に上がったのは岩田選手とジャイロ・ノリエガ(スペイン)=14勝(3KO)1敗=による王座決定戦が行われた後の、繰り上がりによるものとされた。
対するサンティアゴは過去2年間に3人のランキング選手と対戦。そして、過去6人の対戦相手のうち5人が世界タイトル戦に出場している事が認められた。スガノブ陣営は今後14日以内に異議を唱える事が出来るが、覆すのは難しくサンティアゴが指名挑戦者となり、次に対戦指令が出されるものと思われる。

サンティアゴは昨年3月2日(日本時間3日)にプエルトリコ・サンフアンのコリセオ・デ・プエルトリコで行われた、ジョナサン・”ボンバ”・ゴンサレス(プエルトリコ)=28勝(14KO)4敗1分=との、WBO世界同級王座統一戦で、老獪なゴンサレスの術中にはまった形となり、攻めきれずに12回判定負けで暫定王座から陥落。
しかし、昨年10月30日(日本時間31日)にプエルトリコ・ウマカオのマルセロ・トルヒーヨ・コロシアムで、リカルド・アストゥビルカ(ペルー)=23勝(5KO)3敗=を100-90×3の判定で破り、空位のWBOインターナショナル同級王座を獲得。ランキングを8位から2位に上昇させていた。
昨年10月13日に東京・有明アリーナでノリエガを3回3分TKOで破り世界王座を獲得した岩田選手の初防衛戦は、3月中旬に行われる、WBC世界フライ級王者寺地拳四朗(BMB)=24勝(15KO)1敗=選手と、WBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)=21勝(11KO)2敗1分=選手による、世界王座統一戦をメインとする興行で行われる事が決まっている。
ノリエガ同様、オールスター・ボクシング傘下にあるサンティアゴは、対戦相手候補として挙がっているが、初防衛戦は選択となる可能性もある。帝拳プロモーションとサバラJrは、長年の友好関係にあり、試合のマッチメイクには何の問題もなく、3月に戦わなければ次戦で行われるだろう。岩田選手とはかみ合いそうなスタイルで、対戦が待たれます。