WBA世界バンタム級タイトルマッチ。王者井上拓真(大橋)=18勝(4KO)1敗=vs前IBF世界スーパーフライ級王者・同級9位ジェルウィン・アンカハス(比)=34勝(23KO)3敗2分=。2月24日、東京・両国国技館。

井上選手は昨年4月に東京・有明アリーナで行われた、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)との王座決定戦に勝利し獲得した王座の初防衛戦。IBF世界スーパーフライ級王座9度防衛の実績を持つアンカハスは、フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に連敗を喫しているが、その実力は高く評価されている。

試合は激しいペース争いが繰り広げられた。

ボディの打ち合い。

5回、攻勢に出たアンカハスだが世界王者時代の鋭さとしつこさはない。

接近戦での井上選手の右アッパーボディは有効だった。

第9ラウンド。開始早々、井上選手の右ボディアッパーが決まると、アンカハスはたまらずダウン。

アンカハスは立ち上がる事が出来ずにテンカウントを聞いた。KOタイム9回44秒。

8回までのスコアもジャッジ三者共に井上選手がリードしていた。

「ボクシング人生の中で一番いい内容だった」と、KO防衛の喜びを語った拓真選手は、兄の尚弥選手が5月6日に予定する東京ドームでのビッグ興行で、2度目の防衛戦を行う可能性が高くなった。対戦相手は同級1位の指名挑戦者石田匠(井岡)=34勝(17KO)3敗=選手となる。