WBO世界ウェルター級王者ブライアン・ノーマンJr(米)=26勝(20KO)無敗2NC=の初防衛戦は、3月29日(日本時間30日)に米・ラスベガスで開催されるトップランク興行で、同級6位デレク・クエバス(プエルトリコ)=27勝(19KO)1敗1分=を挑戦者に迎え行われる事が決定。

ノーマンJrは昨年5月18日(日本時間19日)に米・カリフォルニア州サンディエゴで行われた、WBO世界ウェルター級暫定王座決定戦で、大方の予想を覆し、ジョバニ・サンティラン(米)=33勝(18KO)1敗=を10回1分33秒KOに破り暫定王座を獲得。

その後、テレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=のスーパーウェルター級転向により、正規王者に昇格。昨年8月にはIBF世界同級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=33勝(29KO)無敗1NC=から、報酬150万ドル(約2億1920万円)以上(170万ドルといわれる)で、王座統一戦オファーがあったが、これは断っている。

11月8日(日本時間9日)に米・バージニア州ノーフォークのスコープ・アリーナでセットされた、クエバスとの防衛戦は左拳の負傷でキャンセル。今度の試合が王座を獲得して以来の試合となる。サンティラン戦では、強い勝ち方を見せたノーマンJrだが、過去には打たれ脆い面も見せており、ブランク明けの今度の試合では、王者としての安定感が求められる。

トップランク興行の同日のメインカードは、WBO女子世界ウェルター級タイトルマッチで、王者ミカエラ・メイヤー(米)=20勝(5KO)2敗=に、前王者サンディ・ライアン(英)=7勝(1KO)2敗1分=が挑むダイレクトリマッチ。

両者は昨年9月27日(日本時間28日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで対戦。激しい攻防戦が繰り広げられたが、メイヤーがライアンの後半の猛追を交わし、ワレスカ・ロルダン(米)97-93、ブノワ・ルーセル(カナダ)96-94でメイヤーと、ボブ・ウィリアムズ(英)95-95の2-0判定で勝利。

しかし、試合を放映したESPNの採点は96-94でライアン。試合後、判定に不服を唱えるライアンに対し、メイヤーは再戦に応じる考えを明らかにしていた。