IBF世界ミドル級2位(1位は空位)エティノサ・オリハ(イタリア)=22戦全勝(10KO)=と、同級3位アーロン・マッケナ(アイルランド)=20戦全勝(10KO)=による王座決定戦は、8月8日(日本時間9日)にアイルランド・ダブリンで開催が予定される、IBF世界ミドル級6位、WBC11位カラム・ウォルシュ(アイルランド・米在住)=16戦全勝(11KO)=がメインイベントを務める、英・スカイ・スポーツ放映のズッファ・ボクシング興行で行われる。
IBF世界同級は王者に君臨していたジャニベック・アリムカヌウェ(カザフスタン)=17戦全勝(12KO)=が、VADA(ボランティアアンチドーピング協会)が実施したドーピング検査で、禁止薬物メルドニウムの陽性反応を検出。Bサンプルの検査結果も陽性だったことにより、IBFはアリムカヌウェの王座を剥奪していた。
独自の世界王者を認定する事を打ち出し、ズッファ世界チャンピオンベルトを設け、主要4団体の王座認定に挑戦状を投げかけてプロボクシング界に入り込んで来たズッファ・ボクシング興行で、主要4団体の世界タイトル戦が開催される事になると、サウジアラビアマネーをバックに好条件でトップファイターを勧誘する、ズッファ・ボクシングに参入する選手は増大すると思われる。

ズッファ・ボクシングの活動開始と共に主要4団体はズッファに対する警戒感を強め、対抗する動きを見せていたが、IBFとWBOは今年12月に米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで、共同総会の開催を決定。これは極めて異例で、警戒感を強めている表われでしかない。
前会長の2世が会長を務めるWBAとWBCは距離感が近いが、この動きに対しどんな反応を示すのか。サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣は、”リヤド・シーズン”で主要4団体の世界戦を大きくバックアップする反面、ダナ・ホワイトUFC会長をズッファ・ボクシングのトップに抜擢し、その背後ですべてを司る。
トップランクのボブ・アラムは早くからサウジアラビアのボクシング界への参入を口にしていたが、深く交わる事はなかった。オスカーデラホーヤは個人的に所有していた「リング・マガジン」を、アラルシク大臣に売約した事は一生の不覚だったと言い、対抗意識を隠さない。今後の動向に注目。
